アスペルガー症候群とADHD(注意欠如・多動性障害)には、似たような症状がありますが、もちろん違うところもあります。7つの項目をピックアップして、アスペルガー症候群とADHDの症状について比べてみました。
アスペルガー症候群とADHDの違い
アスペルガー症候群とADHDには、同じような症状を持っていますが、異なるところもあります。
個別で症状の特徴をみても、違いがよく分からなかったので、お互いの項目を7つに区分けして一覧表にしてみました。
行動 | ADHD | アスペルガー症候群 |
---|---|---|
多動性 | 落ち着きがなくいつも動いている | 状況やルールを理解できないと動きまわる |
不注意 | 集中できる時間が短い | 好きなことは集中するが、興味が無いと集中できない |
衝動性 | 待てない | 待つことができず、突然に動き出す。 |
言語 | 会話のやりとりに不自由はない | 大人びた会話をしたり、一方的に話す。冗談が通じない。 |
対人関係 | 対人関係が理解できるので問題ない | 謝らない、言われたことしかしないなど気持ちを合わせられなく問題になる。 |
こだわり | 極端なこだわりはない | 興味を持ったことについては、時間を忘れて集める |
感覚 | 特に無し | 過敏になったり、鈍感になったりする |
一覧表にすることでより比較しやすくなると思います。
行動 | ADHD | アスペルガー症候群 |
---|---|---|
多動性 | あることも | あることも |
不注意 | ある | 偏りがある |
衝動性 | あることも | あることも |
言語 | 遅れはない | 著しい遅れはない |
対人関係 | さほど問題なし | 問題あり |
こだわり | 問題なし | 問題あり |
感覚 | 問題なし | あることも |
問題の有無だけでまとめると、上記のような感じになります。「あることも」という箇所は、見受けられる人もいれば、見受けられない人もいることを表しています。