アスペルガー症候群は、言葉の遅れはほとんどなく、知能の遅れもありません。そのため、子供の頃にアスペルガー症候群だと気が付くことが少ないですが、友達との遊び方やつきあい方に特徴があります。
特に幼稚園や保育園などに通い始める3歳頃から、パパママが子供の行動が気になり始めるようになります。
よく分類される社会性(対人関係)の障害、コミュニケーションの障害、社会的想像力の障害別に詳細の症状を紹介します。
社会性(対人関係)の障害
そのときの雰囲気や状況に応じて行動したり、距離感を保つことが苦手で、友達とどのように関わったらいいのか分からず、一人で行動したりする傾向があります。
主な症状としては5つ
- 友達と関わりあう能力が乏しい
- 友達と関わり合おうという意欲がない
- 友達と問題を起こしやすい
- 人との距離感が分からない
- 相手の状況や雰囲気に応じた対応ができない
コミュニケーションの障害
冗談が通じなかったり、言葉をそのまま受け取ってしまったり、意味が分からなかったりします。相手の表情を読み取ることも苦手です。難しい言葉を使うことを好むので、話をしていても大人びた言い方をします。
主な症状としては8つ
- 一方的に話したいことを話す
- 大人びた言葉遣い、丁寧な話し方をする
- 冗談を真に受ける
- 言葉に表さないことは分からず誤解しがち
- 表現が乏しい
- 表情が乏しい
- 話の中でジェスチャーを使わない
- 視線を合わさず、不自然な態度を取る
社会的想像力の障害
相手の気持ちを理解することや相手がどんなことを考えているのかを理解することが苦手で、相手が嫌がっていることも分かりません。また、独特のこだわりを持っていて、相手にも押し付ける傾向があります。
主な症状としては6つ
- 他人の感情を理解しにくい
- 経験していないことは想像できない
- 興味・活動範囲が狭い、または深い
- こだわりが強く、決まったとおりにしかできない
- 変化することを嫌う
- 言わなくても分かることが分からない