アスペルガー症候群の人と一緒に取引先の人と会うことがあり、事前に日時を伝え、本人も打ち合わせに参加することになりました。事前に質問する内容、確認する内容を確かめて事前打ち合わせをしていましたが、アスペルガー症候群の人が打ち合わせの場で取引先の人に激怒してしまい迷惑をお掛けしました。
融通が利かない
取引先の人が道路が混んでいて5分遅れるという連絡があり、アスペルガー症候群の人にも5分程遅れて来ると連絡があったからと伝えました。
特に話をしていても、いつもと変わらないし、表情も変わらないように思えたのですが、取引先を商談コーナーに通して二人で入ったら、突然、アスペルガー症候群の人が怒りだしたのです。
怒り出した原因は、打ち合わせに5分遅れたこと。事前に遅れるという連絡があり、アスペルガー症候群の人にも伝えていたにも関わらず、決めた時間に来なかったこと、約束を守れないこと、いい加減だ、ルーズだと取引先の人に対して怒りはじめたのです。
止めに入っても、全く聞く耳を持たずに、言いたいことだけを言ってしまいます。こだわりが強すぎるという特徴があるとは分かっていましたが、あとの謝罪が大変。
アスペルガー症候群の人は融通がきかずひんしゅくをかうことがある
アスペルガー症候群の人は、自分は約束を守っているのに相手が約束を破ったことに対して約束を守るように言いますが、本人は一切悪いとは思っていません。
普通であれば、事前に連絡をもらっていますし、ビジネスマンとしてのマナーは守っているのですが、柔軟な考えが出来ず、状況や相手のことを考えることのが苦手なため、規則や約束を最優先します。
アスペルガー症候群の人は、
例外や変更に不安を感じる傾向にあります。想定していた事態が起きると強い不安を感じるため、それを避けるために自分は規則を守りますし、相手にもそれを要求します。
規則や習慣どおりに行動することが安心することなので、約束を守らない人には厳しく、予定通りに行動することを要求します。これは当たり前のことと思っているので悪いとは思っていません。
なので、こだわりが強すぎて仕事が遅れたり、時間を無駄にすることもありますし、人間関係を駄目にする要因にもなっています。
今回の取引先の人には、アスペルガー症候群の人も同席することは事前に伝えていましたが、さすがにビックリされていました。打ち合わせが終わったあと、会社の外で誤りましたが、後日、上司と一緒に手土産を持って再度謝罪に伺いました。
苦手なことはせず得意なことをする
アスペルガー症候群の人は、コミュニケーション能力・想像力・社会性が要求されることが苦手です。そのため次のような仕事を苦手としていますので、考慮が必要になります。
- 話をする仕事
- 予定を立てて行動すること
- 相手のことを考えた行動・言動
- 適度な仕事、会話
- 指示の無いこと
苦手なことは裏を返せば、得意なことにも繋がります。会話をすることが苦手ではありますが、逆に言えば、私語が少ないとも言えますし、好きなことはいくらでも話すことができるという面があり、共通の好きなことがあれば話が弾みます。
見方を少し変えてあげるだけでも、仕事に活かせることがあります。