社会性の乏しいことは理解していても、社会人として一言、挨拶をしたり、謝ったり、感謝の言葉を言ったりしないと手伝ってあげようとか、サポートしてあげようと思うことが少なくなります。
人間関係を苦手として、人との関わりを避けるという特徴があるので、どんな例があるのかということと、謝ることや挨拶を身に付けてくれる方法をお伝えします。
お詫びやお礼、挨拶、謝罪ができない
社会性に乏しいため、「おはようございます」「すみません」「ありがとうございます」などのお礼やお詫びをすることがなく、会社に来て、席についたら黙々と仕事をします。
朝礼で今日、やるべきことをみんなで報告しあっても、今日すべき仕事内容をすべて報告しなかったり、他の人の話を聞かずに、あとでそんなこと言っていましたか?となり、業務に支障をきたすことがあります。
アスペルガー症候群の人は、人間関係を軽視しているわけではなく、悪意があるわけでもなく、礼儀が身に付いていないだけです。
アスペルガー症候群の人が思っていること
仕事を手伝ってくれたことに対して、仕事が進んでよかった。遅れやミスをカバーしてくれたことで良かった。次の仕事をしようとなります。
でも、あのとき、お礼を言うべきだったかなと思いますが、言うタイミングが分からずに、そのままにします。そのため、周囲の人に不快な思いを与えてしまいます。
周囲の人との人間関係が悪化する結果に
お礼やお詫び、謝ること、挨拶などは社会人としての最低限のマナーのため、みんなができることができないことから、自分の立場を意識できない人というふうになってしまいます。
失礼な振る舞いが目立ち、常識を知らない人だと評価されます。注意すると謝ることがありますが、問題の改善をすることはなく、態度が悪い、礼儀知らずとなり、職場にいずらくなることもあります。
受け入れやすい言葉や行動で示す
挨拶しない、謝らないことは、人間関係を悪化させてしまう結果になりますので、受け入れやすい言葉や行動で示してあげるといいと思います。
こだわりが強い反面、朝の挨拶や帰るときの挨拶はルーチンワークとして組み込んでしまうことが早いと思います。戸惑いながらも、繰り返し行なうことで習慣になっていきますし、座席の目立つところに、朝の挨拶をするなどと付箋を貼っておくと効果抜群です。
謝らないから謝らせるということを目的にすると、本人は悪いことをしていないのになぜ謝らないといけないのかと反発します。どうして謝らないといけないのかが分かっていないので、嫌だったことやサポートする理由について分かりやすく伝えて、理解してもらうことが近道です。
アスペルガー症候群の人が、経験して理解することで、少しずつ対応が変わることがあります。