発達障害は、それぞれ症状が異なることが多いので、何か他の子と違うなと気づき始める時期は異なります。アスペルガー症候群の場合には、幼児期の4~5歳に症状が表れやすいですが、乳児期にあたる赤ちゃん(0歳・1歳)のアスペルガー症候群の特徴についてまとめました。
赤ちゃんの頃は気付きにくい
アスペルガー症候群の赤ちゃんは、不機嫌になることが多く、四六時中泣いてお母さんを悩ませます。寝付きが悪く、抱っこしても寝ないことが多いですし、寝たと思ってもすぐに目を覚ましてしまい、また泣き始めますし、ミルクも飲んでくれません。
でも、赤ちゃんがぐずったり、ミルクを飲まなかったりすることは、ごく当たり前にあることなので、赤ちゃんのころにアスペルガー症候群だと思うことは少ないと思います。
アスペルガー症候群は、それだけ分かりにくい特徴のため、3歳時健診でも気づかれないことが多いです。
アスペルガー症候群の赤ちゃんの兆候
赤ちゃんの頃に見られるアスペルガー症候群の症状は、1つの兆候・特徴として知っておく程度でいいと思います。それだけ判断が難しい時期ということです。
- 手が全く掛からないまたは、すごく手が掛かる
- 泣くことが少ない
- 一人で寝かせても平気
- あやしたりしても笑わない
- 視線を合わすことが少ない
- 絶えず動きまわり、落ち着きが無い
- 後追いがない
- 人見知りをしないまたは、すごい人見知りをする
アスペルガー症候群の徴候がある赤ちゃんの対応
赤ちゃんの頃に、アスペルガー症候群だと診断されることは少ないですが、心配であれば、専門医に相談し、赤ちゃんの症状や行動などを伝えましょう。ただし、アスペルガー症候群だと診断されても、現在のところ、根本的な治療方法は見つかっていません。
そのため、保育園や幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、社会人と成長していく段階で、関係者のサポートや就労支援、周囲の理解と協力が必要になってきます。