血圧を下げるのに運動がいいと言われました。
私は、若いころ水泳をして体を動かしていましたし、インストラクターとして活動していた時期もあり、運動に関する勉強もしていました。
運動すると血圧が上がるので、高血圧の改善に繋がるのか疑問に思ったので、色々と調べて見ました。
目次
運動すると血流が良くなり血圧が下がるメカニズム
このグラフは高血圧の患者さんが、運動効果の結果をグラフにしたものです。運動をした人と、運動をしていない人では、運動ている人の方が血圧の改善が見られるという結果が出ています。
運動すると血流が良くなり血圧が下がる効果がある
通常、運動すると血圧が上がるものです。そのため、私は高血圧の人は運動は向いていないと認識していました。
だから、「血圧が高いし、運動不足だから運動するようにして下さい」と先生に言われた時に、疑問に思ったのです。
運動すると、心臓から送り出される血液が増えるため、一時的に血圧は上がります。血流が体全体に行き渡ると血管が広がるため、血圧は下がっていきます。
一時的に血圧が高くなるけど、運動して得られる「血圧を下げる効果」が大きいということみたいです。
- 体内のナトリウムを排出できる
運動して血流が良くなると、血圧を上げる原因の1つであるナトリウムが尿と一緒に体外に出て行く量が増える - 血圧を上げる物質の分泌を抑える
運動すると、血圧を上げる物質の分泌を抑え、血圧を下げるための物質の分泌を増やす効果がある - 肥満改善とストレス発散
運動することで、運動不足が改善され肥満体質も改善でき、ストレス発散にも繋がり、血圧を下げる
有酸素運動であるウォーキングがおすすめ
高血圧の人は、何でもいいから運動すれば良いという訳ではありません。
運動には2種類の運動方法があります。
- 無酸素運動・・・腕立て伏せ、腹筋、背筋などの瞬間的に力を加える運動
- 有酸素運動・・・無理のない運動で規則正しい呼吸ができるウォーキングなどの運動
無酸素運動は高血圧の人には向きません。また、無酸素運動は一時的に一気に血圧が上がり、それを繰り返すことになるので、血圧が高い人はリスクがあると考えた方がいいです。
血圧が高い人におすすめの運動はウォーキング
有酸素運動の中でも、少し体が汗をかき、脈が少し速くなる運動が血圧を下げるのに、良い運動です。
お医者さんの中には、「血圧を下げるなら歩け!」と言っている先生もいます。
ウォーキングをするとして、何分歩いたらいいの?毎日歩かないといけなの?など疑問思うところがありますよね。
そこを、先生に教えてもらいました。
ウォーキングは毎日30分程度、歩くのが望ましいです。
30分歩くことが出来ない人は、
- 10分を3回に分けて、合計で1日30分歩く
- 毎日歩けない人は1日おきに1時間歩く
- エレベーターを使わずに階段を上り下りする
- 車を使わないで歩いて買い物に行く
など、1日30分程度の運動の時間を作ることが予防に繋がります。
運動すると血圧が下がる仕組みについてまとめてみた
ウォーキングなら高齢者の人でも出来ますし、リスクも低く、効果が期待できます。
激しい運動ではなく、少しだけ汗ばむ、脈が速くなる程度の運動という注意点を守り、高血圧の予防を行いましょう。