風邪を早く治すために、色な色な方法を行なっていると思いますが、実はその方法は、風邪を早く治すのに逆効果になっているかもしれません。子供の頃からしていた「この方法」が実は風邪を悪化させていたなんて、とても驚きました。かかりつけ医が教えてくれた風邪を治すのに間違った7つの方法をまとめました。
目次
汗をかくために重ね着したり布団をたくさんかぶる
熱が出ていて悪寒で震えているときは、手足が冷たくなり、顔色が悪くなります。この症状のときには、身体を温めるために毛布をかぶせたり、湯たんぽを使って十分に温めることは大切です。
布団は、熱のこもりを調整する機能があり、通気性と保湿性が考えられていますが、重ね掛けすることで熱が布団の中にこもってしまい、熱があがり、体力の消耗につながります。無理に汗をかかせても熱が下がるわけではありません。
熱があるときは、
【間違い】
厚着をしないで、布団は重ねない
【早く治す】
汗で身体を冷やさないように薄着にし、毛布または湯たんぽで調整するのが効果的
風邪のときはお風呂に入ってはいけない
風邪のときは、入浴してはダメと言われたことがあると思います。昔は、お風呂に入って温まった身体が脱衣所で着替えている間に冷めてしまい、湯冷めするため風邪を悪化させていたことから、風邪のときはお風呂に入ってはいけないと言われていました。
今は、脱衣所やリビング、部屋など暖房器具で温めることができ、お風呂あがりに湯冷めすることが少なくなったことから、風邪のときでも入浴しても大丈夫ということです。
お風呂に入ることで、リラックスすることができ、身体を温めることができるので、質の良い睡眠をとることがでますので、風邪を早く治すことにつながります。
熱があるときに頭を冷やす水枕・氷枕・冷えピタ
熱があるときに、水枕やアイスノン・氷枕を使って頭を冷やしたり、おでこに冷えピタを貼ったりしますが、熱を下げる効果はあまりありません。逆に寒気を感じているときにしてしまうと身体を更に冷やしてしまうことになります。
熱を下げるためには、太い動脈を冷やすことが効果的で、「首の左右の動脈、脇の下の動脈、両足の付け根の動脈」の3箇所を冷やすことが効果的です。
風邪のときは無理してでも食事をする
体力の低下を抑え、エネルギー補給のために無理にでも食事を食べたほうが良いというのも、今では胃腸への負担を考えて無理やり食べることは控えたほうが身体への負担が軽減されます。
昔は、栄養状態が良くなかったため、栄養不足から風邪をひきやすい傾向にありましたが、現在では、栄養状態は良いため、無理に食べることで胃腸に負担を掛けてしまい、吐き気や嘔吐につながることがありますので、無理に食べないほうがいいです。
必要なのは水分補給なので、水やポカリスエットなどのスポーツドリンクをこまめに飲むことが重要です。
飲み薬よりも座薬が効く
飲み薬も座薬も効果は変わりません。違うのは1回に服用するときの量だけです。
飲み薬と座薬とでは使い方が違います。
- 吐き気や嘔吐で飲めない場合には座薬
- 下痢や座薬に抵抗がある場合には飲み薬
飲み薬のほうが、様々な種類があり、症状にあったものを選ぶことができますので、適切に対応することが可能です。
解熱鎮痛剤はひきはじめに飲む
鼻水が出始めた、のどに痛みがある、頭が痛いと風邪のひきはじめの症状を感じたら、バファリンやロキソニンなどの解熱鎮痛剤を飲むことは風邪を悪化させてしまう原因になります。
身体に入った風邪のウイルスや細菌と闘うために体温を上げます。そのときに、解熱剤を飲んで体温を下げてしまうと身体の中のウイルスや細菌が増殖して風邪が悪化してしまいます。
解熱剤を飲むタイミングは熱が上がり切ったときに飲むのが正しい飲み方、対処法です。
アイスクリームを食べる
風邪を引いているときに、アイスクリームを食べたくなります。ひんやりしていて喉ごしがいいのし、甘いのでエネルギー補給にもなることから食べたくなる一品です。
熱があり食欲が無いときに、アイスクリームは欲しくなりますが、熱があるときにアイスクリームを食べるのは控えたほうがいいです。
アイスクリームを食べると身体の中心部分を冷やすことになり、風邪の治りを遅くする原因になります。とくに1日で治したいと思っている人は食べないほうが早く回復します。
風邪のときに食べると良い食べ物はヨーグルトです。免疫細菌を活性化させ免疫力を高める働きがありますので、より効果的にウイルスや細菌の活動を抑えることが期待できます。