子供が風邪を引いて、ひき始めの初期症状の鼻水・鼻づまり・喉の痛み・咳が出て、症状が進むと頭痛や発熱します。子供が風邪を引くと、食事を食べられなくなり体力が低下します。そのときにお風呂に入るか入らないほうがいいか迷います。
風邪のとき、症状に注意して正しい入浴法でお風呂に入ることで、風邪の症状を和らげ、早く治すことにつながります。
風邪のときお風呂に入ると治りが早くなる
風邪をひいて体調が悪いときや熱があるときには、お風呂に入らないで寝かせることがありますが、風邪のひきはじめのときや熱が38度以下であれば、お風呂に入ったほうが早く治すことができます。
このときに、解熱剤を飲んでしまうと熱が下がり風邪ウイルスが活発に活動するため治りが遅くなりますので、現熱剤を飲むのは熱のピークが過ぎたサインの悪寒が無くなったときに飲むと効果的です。
風邪の症状が悪化しているときは入浴を控える
必ず風邪のときにお風呂に入れば早く治るということではありません。お風呂に入ってはいけない症状がありますし、体調が悪くてつらく、子供が入りたくないというときには入浴させないことです。
38度以上の高熱のとき
吐いたり、お腹をくだしているとき
悪寒がひどく、鳥肌が立っているとき
には、お風呂に入ることを控えるようにしましょう。お風呂に入ることで症状が悪化することがあります。高熱が出ている時には、「 高熱を早く下げるための4つの方法 」が参考になります。
風邪をひいた子供をお風呂に入れるときの注意点
風邪気味だから、熱があるからお風呂に入ってはダメというのではなく、風邪の回復を早くするためにお風呂に入ったほうがいいわけですが、悪化させないためには入り方に注意点があります。
- お風呂に入るタイミングは熱が上がり身体が火照りはじめているとき
- 寒いときは脱衣所とお風呂場を温めておき体温低下を防ぐ
- 浴槽のお湯の温度は38度から41度までの間に設定する
- 入浴時間は20分から30分程度で長湯は避ける
- 入浴後は身体をよく拭き髪を完全に乾かす
- 入浴中に汗をかいているので入浴後は水分補給をする
熱があるときのお風呂の入り方を、きちんと守ることで、体温が上昇して免疫力がアップしますので、抵抗力が上がり、回復が早くなります。
お風呂に入ったら、身体が冷える前にお布団に入って寝るようにしましょう。
お風呂に入ることで得られる効果
お風呂に入ることで症状が緩和されるのには、次の効果があるからです。
- リラックスすることができ、疲労を取ることができる
- 湿度が高いため、鼻水・鼻づまり・喉の痛みが緩和される
- 湿度が高いため、ウイルスの活動が鈍くなる
- 温まることで筋肉の緊張がほぐれて血行が良くなる
- 血行が良くなると汗をかきやすくなり皮膚を清潔に保てる
シャワーだけを浴びることもありますが、シャワーだけでは体温を上げることができません。シャワーのみだと身体の表面しか温まらないので、身体の芯までは温まらず、免疫力を高める効果はあまり期待できません。
そのため、子供が風邪を引いたときには、お風呂の入り方や入るときの注意点などをしっかりと守って入るようにしましょう。