1月から4月に掛けて、風邪やロタウイルスが流行しますが、風邪をひいたときにも吐き気や下痢などの症状があり、ロタウイルス感染症だと始めのうちは気付かないことがあります、風邪と間違えてしまうことがあります。ロタウイルスは感染力が強いので免疫力が少ない赤ちゃんや乳幼児が感染する確率が高い病気です。
風邪とロタウイルスの潜伏期間や主な症状・感染経路・治し方についてまとめました。
風邪とロタウイルスの症状の違いと見分け方
風邪は1年中発症しますが、ロタウイルスが流行するのは冬期の1月から4月の期間に流行します。風邪とロタウイルスの潜伏期間・症状などの違いを一覧表にまとめ、違いを比較しやすくしました。
症状 | 風邪 | ロタウイルス |
---|---|---|
発症時期 | 1年を通して発症 | 1~4月頃 |
潜伏期間 | 最短で24時間以内 | 1~3日 |
回復期間 | 2~7日 | 7日 |
発症器官 | 呼吸器症状 消化器症状 |
消化器症状 呼吸器症状 |
症状の進行 | ゆるやか | 突然 |
発熱 | 37~38℃の微熱 | 38℃以上の高熱 |
主な症状 | くしゃみ、咳 喉の痛み 鼻水、鼻づまり |
嘔吐 下痢 脱水症状 |
感染経路 | 通期 ライノウイルス コロナウイルス 夏期 エンテロウイルス エコーウイルス コクサッキーウイルス 春秋 アデノウイルス パラインフルエンザウイルス 冬期 RSウイルス |
経口感染 |
ロタウイルスの症状をみると分かりますが、突然に症状が現れます。風邪のときにみられる鼻づまりや喉の痛みが無く、嘔吐や下痢を伴います。熱が出る人もいて、発熱すると39度に近い高熱がでることがあります。
ロタウイルスの特徴的な症状
ロタウイルスは、ノロウイルスよりも強力なウイルスで、発症すると嘔吐と下痢の症状が重くなりやすく、とてもつらいです。
ロタウイルスに感染すると、水分の多い下痢の症状と白い便が出るのが特徴で、この2つの症状がみられたら、ロタウイルスの可能性がとても高いです。
嘔吐の症状が出ないこともありますが、下痢・嘔吐は水分と塩分を体外に排出してしまうので、水分不足になりやすく脱水症状を起こしやすいです。水分補給をしないといけませんが、水だけではなく塩分も補わないといけませんので、スポーツドリンクやイオン水を飲むようにします。
特に赤ちゃんや乳幼児、入学前の子供に関しては、子供用のポカリスエットやイオン水を飲ませるようにします。