花粉症を引き起こす代表的な樹木はスギですが、スギ以外にもヒノキ・イネ・ブタクサなどの花粉が原因で花粉症になることがあります。花粉症患者や全国に3,000万人以上とも言われていて、4人に1人が花粉症に悩まされています。
住んでいる地域によって、樹木や植物の花粉飛散時期が異なりますし、北海道ではスギが少なく、シラカンバが多いためスギ花粉症の人はほとんどいないという地域の特性があります。
天候によっても花粉の飛散時期が異なりますので、花粉別(ハンノキ・スギ・ヒノキ・シラカンバ・イネ・ブタクサ・ヨモギ・カナムグラ)・地域別(海道・東北・関東・東海・関西・九州)・月別で確認してみます。
目次
花粉の飛散時期を確認する花粉カレンダー
花粉の飛散時期を事前に確認することで、予防・対策をすることができますし、スギ花粉の飛散時期以外に花粉症の症状が出たとき、何の花粉が原因で「鼻水・鼻づまり・目のかゆみ・くしゃみ」が出ているのか確認するのに役立ちます。
ハンノキ花粉の飛散時期
ハンノキの飛散時期は1月~6月頃までとなっており、北海道と北陸に多く生息しています。飛散のピークはスギ花粉と同じ3月~4月となっているため、スギ花粉症と間違いやすいですが、ハンノキ花粉症は悪化すると喘息を引き起こしたり、果物や食べ物によっては口腔アレルギー症候群が起こることがあります。詳細は以下の記事をご覧ください。
スギ花粉の飛散時期
スギ花粉は、目がかゆくなったり、鼻がムズムズしたり、鼻水が出たり、くしゃみが出たり、肌がかゆくなったりという症状が出ます。ほぼ1年中花粉が飛んでいますが、花粉症の症状がひどくなる時期がいつから、いつまでかというと2月から5月頃までがピークとなりますので、対策をきちんとしておきましょう。詳細は以下の記事をご覧ください。
ヒノキ花粉の飛散時期
ヒノキの花粉は3月~5月頃に多く飛びます。スギとヒノキは飛散する時期がかぶっているので、間違う人も多くいます。スギ花粉症の人の7割は、ヒノキ花粉症も持っているため、症状が重くなることがありますので、花粉の飛散時期を確認して対策をしましょう。
シラカンバ花粉の飛散時期
シラカンバの花粉は、北海道や東北に多く生息しています。本州では、中部より北の地域にも生息していますが、飛散量としては少なく、シラカンバ花粉症になる人は、北海道・東北で多く見られます。また、口腔アレルギー症候群を引き起こす可能性が高いため、食べるものに注意が必要になります。詳細は以下の記事をご覧ください。
イネ科花粉の飛散時期
スギの花粉症が落ち着いた頃から、イネ科の花粉の飛散がピークを向かえます。スギとイネ科にアレルギーがあると痒みと鼻水くしゃみがまた始まります。イネ科植物の種類や地域によって差はありますが、4月〜10月頃に掛けて症状が続きます。スギとイネ科の花粉症の方は2月頃から秋まで、マスクやティッシュが手放せない時期になります。
ブタクサ花粉の飛散時期
ブタクサ花粉は8月頃から飛散し始め10月頃まで、関東に関しては12月頃まで花粉が飛んでいます。花粉症の症状は、風邪の症状と似ていることからブタクサ花粉症の人が、夏風邪と勘違いしていることがあります。「 風邪との違い 」は、目のかゆみ・充血があり、発熱が無く、2週間以上続く場合には花粉症の可能性があります。
ヨモギ花粉の飛散時期
ヨモギ花粉の飛散時期は、夏から秋にかけての8月から10月頃です。飛散時期がハッキリしていますので、その時期にしっかりと対策をすることで症状などを軽減することが可能です。全国各地の身近な場所に生息している植物で、団子や餅などに混ぜて食べることがありますので、アレルギーがある人は食べるものにも注意が必要になります。
ヨモギ花粉症の時期と症状の特徴・対策・食物アレルギーのリスク
カナムグラ花粉の飛散時期
秋の花粉症の原因となるカナムグラの症状は、くしゃみや目のかゆみ、鼻づまりがあります。注意しなければいけないのは、食物アレルギーを起こしやすく、メロンやスイカなどを食べると口の中がかゆくなったり、口の周りが腫れたりすることがあります。秋の花粉症の場合は背の低い植物が原因となっていることが多いですが、通常の花粉症の症状と同じなので、対策はマスクやメガネなどで体内への侵入を防ぐことです。
まとめ
花粉症の原因となる花粉はたくさんありますが、今回は代表的な「ハンノキ」「スギ」「ヒノキ」「シラカンバ」「イネ科」「ブタクサ」「ヨモギ」「カナムグラ」の8つの花粉の飛散時期・ピーク・症状の特徴・対策・食物アレルギーなどについてまとめた花粉カレンダーです。詳細については、個別の記事を読んで頂ければと思います。