ヒノキはスギに次いで多いと言われる春の花粉症で、3月~5月が飛散のピークとなっています。ヒノキの花粉飛散時期は4月から6月頃になり、スギ花粉に反応する人の多くは形が似ているヒノキ花粉にも反応するとされています。ヒノキ花粉症の人は、スギ花粉にも注意が必要です。
ヒノキ花粉症の時期とピーク・症状の特徴・対策についてお伝えします。
ヒノキ花粉による花粉症の時期
スギ花粉と並んで体表的な花粉症の原因となっているヒノキ花粉ですが、飛散時期はスギとほぼ重なるか、スギより若干遅い程度です。
地域によっても、その年によっても異なりますがヒノキ花粉は3月~4月がピークですので、この時期はとくに花粉症に注意する必要があります。ピーク時期以外も含めるとヒノキ花粉は2月から5月にかけて飛んでいます。
ヒノキ花粉が飛散する地域別の期間
花粉名 | 地域 | 飛散期間 | ピーク時 |
---|---|---|---|
ヒノキ亜科 | 北海道 | 5月~6月 | 5月 |
東北 | 3月~5月 | 4月 | |
関東 | 2月~6月 | 3月~5月 | |
東海 | 3月~5月 | 3月~4月 | |
関西 | 2月~5月 | 3月~4月 | |
九州 | 3月~5月 | 3月~4月 |
3月頃から発症するヒノキ花粉症の症状
ヒノキ花粉による症状は、鼻水・鼻づまり・目のかゆみ・くしゃみです。スギ花粉症の症状とまったく同じです。
ヒノキの花粉が飛散する時期と、スギの花粉が飛散する時期がほぼ同じなので、ヒノキ花粉症の人が、スギ花粉症だと勘違いしていることも多くあります。ヒノキの花粉症にかかっている人の7割程度はスギの花粉症も同時にかかっていることが多いので、長い期間、花粉症に悩まされます。
ヒノキの花粉症に効果的な薬以外の対策
イラクサ科の「 ネトル 」はハーブティーによく利用されている植物で、フラボノイドやアセチルコリン、クロロフィルなどの有効成分を含んでいます。ネトルにはアレルギー反応を起こす原因になるヒスタミンが含まれているのですが、外部から摂取することでヒスタミンによるアレルギー反応を抑える働きがあるとされ、花粉症対策によく利用されています。
または、カテキンを多く含むお茶も有効です。カテキンには、花粉症の症状の元になるヒスタミンを減らす働きがあり、花粉による症状を薬を使わずに軽減する効果が高いです。
ヒノキの花粉症に市販薬は有効
ヒノキ花粉症の症状として多いのは「喉の痛み」ですが、鼻づまりが原因として考えられます。鼻が詰まることで口呼吸になり、花粉やチリ等が喉に入りやすくなり、喉を痛めることが多くなります。
アレルギー症状の種類によって使い分けるのが大切ですが、アレルギー症状には抗ヒスタミン薬が有効とされていて、病院で診てもらっても市販薬と同じ成分の薬をもらいます。
市販薬の中には、眠気等の副作用が出にくいとされる第2世代の抗ヒスタミン薬も多くあり、仕事や学校、運転などで眠気が少ないものがいいという人にオススメです。鼻づまりにピンポイントで効果が得られる血管収縮剤が含まれている点鼻薬もあり、使用方法や1日の回数を守り長期的に使用するようにしましょう。
まとめ
どの花粉症に対してアレルギー反応を起こしているのかを、自分で見分けることは非常に難しいので、症状が酷い場合は一度病院へ行って診てもらうことをおすすめします。このほかにも花粉には種類が色々とあるので、花粉症についての知識をあまり持っていない人は、それぞれの特徴などを知っておくと症状の改善にも役立ちます。
くしゃみや鼻水などの症状を緩和するには、外出時にはマスクを付けるようにして、帰宅後は衣類に付いた花粉をきれいに取り除き、うがいと手洗いを念入りにして身の回りに花粉を残さないようにしましょう。