日本人の6人に1人でブタクサの花粉に反応してしまう人がいます。この花粉は秋頃に症状がでるため、夏風邪と間違ることがあります。風邪は1～2週間で治りますが、花粉症は花粉が飛んている長い期間、症状が現れます。

ブタクサ花粉症の飛散時期、症状、薬を使わない対策、市販薬の対策についてお伝えします。

ブタクサが原因の花粉症の時期

ブタクサというのはキク科の雑草で、花粉症の原因の一つです。雑草といってもアスファルトの隙間からチョロチョロと生える程度ではなく、背丈は1mほどにもなり、全国各地で見られ野山にも群生しています。

住宅地や都心部であっても、空き地・公園・駐車場・河川の土手など、どこにでも生える繁殖力の強い植物です。夏から秋にかけての時期に、黄色く小さい花が房のように集まった花を咲かせます。

ブタクサの花粉の飛散時期は8月～10月までがピークで、春のスギ花粉やヒノキ花粉とは全く違う夏から秋にかけての時期に症状が現れたら、ブタクサ花粉症が疑われます。

イネ科花粉が飛散する地域別の期間

ブタクサ花粉症の症状

ブタクサ花粉症の症状が現れる時期は夏の終わりくらいから秋にかけて現れ、この時期は夏の疲れが身体にあらわれる時期と重なっていますので、風邪を引いてしまったと勘違いをされる人も多くいます。

症状には個人差がありますが、次のような症状が現れます。

ブタクサ花粉は、スギ花粉より粒子が小さいので咳がひどく、中には発熱する人もいます。夏の終わりから秋にかけて、この様な症状が長く続く場合は、ブタクサ花粉が原因かも知れません。

ブタクサ花粉症で悩まされる人に薬以外の対策

花粉症だからといって、薬には頼りたくないと考える人も多いです。特に妊娠中の方など、お腹の中の赤ちゃんへの影響を考えて薬以外の対策でどうにかできないかと考える人もいるはずです。

ブタクサの花粉には、カテキンを含むお茶やサプリメントなどが効果があると言われています。この花粉の特徴として、風邪のような症状が出るということも挙げられますので、漢方薬も女性には人気ですので試してみてください。

ブタクサ花粉症の症状に効く市販薬

ブタクサのアレルギーもスギ花粉などと同様に、抗ヒスタミン薬などで症状を緩和させることができます。市販薬にも眠くなりにくいものや集中力が落ちにくいものが出てきており、24時間成分が効くタイプもあります。

まとめ

スギ花粉にアレルギーを持っている人が多いため、花粉症の季節は春というイメージがあります。このため秋に鼻水が止まらなくなると風邪をひいたと勘違いしてしまう人が多いですが、花粉は春以外にも飛んでいて、秋の花粉症で代表的なものにブタクサがあります。

ブタクサは、スギなどよりも花粉の飛距離がそれほどないため、近くに空き地や公園、田畑や山など雑草が生えている場所がある地域に住んでいたり、通っている人がアレルギーを発症しやすくなりますので、症状が出る前、または和らげるための対策を早めにしておきましょう。