花粉が飛散する時期になり、鼻水・鼻づまり・くしゃみに悩まされていたら、突然、耳に違和感を感じることがあります。花粉症の人が耳に違和感を感じるときには、鼻の炎症が影響していることが多いです。
花粉症の人の耳の症状として、耳鳴り・耳がかゆい・耳詰まり・耳が痛いの4つについて原因をまとめました。
花粉症の症状:耳鳴り
花粉症の症状が原因となり耳鳴りになることがあります。鼻と耳は耳管といわれる管で繋がっています。花粉症により鼻づまりなどの症状が影響して、本来は正常であるはずの鼓膜の圧力調整、内耳内と鼓膜の外側の圧力を保てなくなり、バランスが崩れて耳鳴りが聞こえてくるようになることがあります。
日常生活で飛行機に乗った時や電車でトンネルを通った時などに、外の圧力と中耳内の圧力の違いなどにより起きることがあります。それは、唾を飲み込んだり、あくびなどをすることで治ります。
花粉症により、そのようになったときには、鼻づまりを解消することで自然と耳鳴りも治っていくので、鼻づまりを改善することが大切です。長期間、耳鳴りが続くようであれば、鼓膜に水が溜まっていることがあります。
花粉症の症状:耳がかゆい
花粉症の症状は、目や鼻などに出る人が多いため耳に症状が出ることを知らない人もいますが、鼻と耳はつながっており、その耳管部分に反応が出てしまうと「耳がかゆい」と感じることがあります。
耳がかゆいと、どうしてもカスが溜まっているものと考え、耳掃除をしてしまいますが、アレルギー体質で花粉症であるなら、原因はアレルギー性疾患の可能性があります。突然、耳がかゆくなったり、かゆみが収まらなかったりしたら、花粉症が原因の可能性があります。
花粉症の症状:耳づまり
花粉症の人が、耳詰まりを感じるようなら、鼻の具合が悪くなっていることが多くあります。鼻と耳は耳管というものでつながっており、それが耳の内圧に影響して耳詰まりの症状を起こします。
鼻の代表的な病状は、鼻水と鼻づまりがあり、ティッシュで鼻を勢いよくかむことなどが原因で圧力がかかり、耳の内圧にも影響します。鼻と耳の両方ともこの空気の抜き方でかなり状態が良くなります。
花粉症の症状:耳が痛い
花粉症の症状で耳が痛いときに考えられる病気は、急性中耳炎が考えられます。一般的に大人はなりにくく子供がなりやすい病気と言われていますが、大人がなってしまうと重症化しやすい病気とも言われており、さらに治りにくいです。
原因としては、様々な要因が考えられますが、花粉症のときは鼻をかみすぎてしまったり、すすりすぎてしまうことです。そのため、鼻で炎症を起こしばい菌が耳管をとおって内耳に入り、急性中耳炎を引き起こしてしまうのです。
花粉症のときに鼻をかむときは、やさしくかむことを心掛け、鼻をすすりすぎないように気をつけましょう。両方一気にかむのではなく、片方ずつ呼吸に合わせるように鼻をかむといいです。
まとめ
花粉飛散の時期の耳に何らかに症状が現れることがあり、これも花粉症の症状の一つです。意外と思うかもしれませんが花粉症の「鼻水・鼻づまり・くしゃみ・目のかゆみ」に続いて多い症状の1つです。
耳目鼻は一つに繋がっています。花粉飛散の時期に鼻や口から入った花粉は、そのまま喉や鼻や目、そして耳の奥まで入っていき、耳に痒みなどを引き起こします。耳の入り口から鼓膜までは外耳道といい、耳かきも届く範囲です。
自分で耳を掃除するときには、綿棒などで優しく擦るなどして対処しましょう。冷たいと痒みも治まるので綿棒の先の部分を水で軽く濡らしてよく絞り蔵庫で冷やしておき、痒み 出た時に患部にあてるだけで痒みも治まりやすくなります。
花粉症には、耳の症状以外にも他の症状が現れます。耳以外の症状について知りたい方は、「 花粉症の8つの部位と10の症状 」をご覧ください。