花粉症になったときの目のかゆみや鼻水、喉のかゆみに悩まされます。アレルギー反応で症状が発生することは知っていると思いますが、食べているものでさらに悪化させている可能性があります。
花粉症の症状を少しでも和らげたいのであれば、食べてはいけない食べ物を確認しておきましょう。
目次
花粉症を悪化させてしまう13の食べ物
花粉症はアレルギー反応により発症する症状で、免疫機能の低下により悪化したりします。免疫機能は自律神経の乱れが原因で、ストレスや寝不足・食生活の乱れが原因になります。
外食が多かったりすると、食事のことについては気にしない人が多くいますが、花粉症の症状に悩まされていて、治したいと思っているのであれば、食べ物にも注意が必要です。
特に、花粉症の症状が悪化させてしまう食べ物や食品を13個お伝えします。
リンゴ
食べてはいけない食べ物にリンゴがあります。リンゴは1日1個食べると医者が要らないと言われるほど、健康に良い食べ物として知られいますが、花粉症でりんごを食べると悪化する恐れがあります。
りんごには、花粉と同様の分子構造のものが多く、免疫細胞がりんごを花粉と同じものと認識するのです。交叉反応といって花粉症でりんごを食べるとアレルギー症状が悪化し、同じ科に属する果物も同じ抗原に対してアレルギー反応を起こすため、りんご以外に桃、セロリ、ジャガイモ、人参、さくらんぼ、ナッツ類なども注意が必要です。
シラカンバ花粉症・ハンノキ花粉症の人は、口腔アレルギー症候群を併発する恐れがあり、口腔アレルギー症候群になるとリンゴを食べることで症状が悪化してしまいます。
生のトマト
花粉症のときに、かゆみや刺激を感じさせる成分のヒスタミンがトマトには多く含まれています。これは、生のまま食べると症状を悪化させる可能性がありますので、加熱したり、煮込むことで問題なく食べることができます。
注意しないといけないのは、スギ花粉症の場合は、かなり相性が悪く、ごく稀にですがアナフィラキシーショックを引き起こすほどの重篤な状態になってしまうことがありますので、特に注意が必要です。
ただ、加工用限定ですが、加工用トマトの果皮にはナリンゲニンカルコンという成分が含まれており、目のかゆみや鼻づまり・くしゃみといった花粉症の症状すべてに効果的とされています。
パン
食パンの原料は小麦ですが、その小麦はアレルギーを引き起こしやすい食べ物です。花粉のアレルギーを持つ人が小麦を口にしてしまうと、花粉のアレルギーを誘発しやすくなってしまい、花粉症の症状が悪化してしまいます。
特にイネ科花粉症の人は、イネ科の植物である小麦を摂取すると、特に症状を悪化させる傾向にあります。イネ科花粉が飛ぶ時期に、小麦の製品を摂取してから強い運動などをすると、強いアレルギー症状を起こす人が多いので注意が必要です。
花粉症の人にとってパンは食べてはいけない食品ですが、普段からの食生活をすべて替えるのはむずかしいので、花粉症の季節だけでも、パンを控えるようにするなどの対策が必要です。
和菓子
和菓子そのものが影響を及ぼしている訳ではなく、含まれている砂糖に問題があります。
砂糖にも種類がいつくかありますので、絶対と言う訳ではありません。一般的に白砂糖という砂糖で作られることが多いため、花粉症の症状を悪化させる原因を持っています。
砂糖は、原料のサトウキビを精製するときに使われるベンゾールなどの化学薬品が、アレルギーを引き起こすヒスタミンの分泌を促すと言われています。白砂糖を大量に使ったものであれば、ケーキなどの洋菓子やお菓子なども同じです。甘いものを食べるときには、三温糖や黒糖の精製具合が少ないものを使って作られている食べ物を選びましょう。
柑橘類
花粉症対策として食べてはいけない、もしくは食べないほうがよいものに、柑橘類があります。
花粉症は、免疫による症状ですが、免疫系と自律神経系、ホルモン分泌系の3つが互いに影響しあっているため、ホルモンの状態や自律神経が悪い場合には、免疫系が正しく働くことができずに、症状が悪化することがあります。
症状の悪化を防ぐためには、免疫だけを考えるのではなく、ホルモン分泌や自律神経を正常に保つことが必要になります。そのため、みかんやレモンなどの柑橘類には、自律神経を刺激するクエン酸が含まれているため、人によっては、症状が悪化することがあります。また、特定の花粉症の場合は、果物アレルギーと関係している可能性があります。
インスタントラーメン
花粉症の患者が急増している原因として、油が挙げられています。特に、インスタントラーメンやファーストフードなどに使われるトランス脂肪酸は、私達の身体に悪影響を及ぼすことが分かっています。
トランス脂肪酸を含む化学調味料などがホルモンバランスを崩すことにより、自律神経が乱れて免疫機能の低下につながってしまいます。
花粉症の症状が出ている人は、インスタントラーメンを食べないようにして、日頃の食生活を改善して、少しでも不快な症状が収まるように努めるようにしましょう。
コーヒー
コーヒーに含まれるカフェインが花粉症に良くないといわれています。
カフェインを摂取すると交感神経を刺激して、免疫のバランスを崩してしまいます。また、砂糖を入れる場合、白砂糖を入れ過ぎると花粉症の症状が悪化してしまうことがあります。白砂糖には、免疫バランスに欠かせないビタミンB1を破壊させてしまうからです。
しかし、ポリフェノールが含まれていることから、花粉症対策にコーヒーは有効です。ポリフェノールは抗酸化作用や炎症の鎮静作用があるため、症状をおさえてくれます。珈琲を飲むときはブラックにして、1日1杯程度に抑えておくといいです。
牛肉
牛肉は、特に脂身が多いものは食べないようにしましょう。脂に含まれているアルギニンが症状を悪化させてしまいます。アルギニンは、必須脂肪酸で体に必要な成分ですが、ロイコトリエンという物質を作り出してしまい、アレルギーに悪い影響を与えてしまいます。
さらに、飼育の過程で様々な化学物質が使われることがあり、これにアレルギー反応が出てしまうことがあります。加工される際の添加物などが影響することがありますので、牛肉製品を食べ過ぎないことが花粉症を悪化させない対策になります。
牛乳
牛乳に含まれるたんぱく質を分解する際に出る成分の中に毒素があり、免疫システムに作用してアレルギーを抑える力を弱めてしまうことがあります。
このため、症状が悪化しやすいので控えたほうが良い食材です。牛乳の糖質を分解する酵素が体内に少なく、下痢などを起こしてしまう症状とアレルギー反応とは別なものなので、区別して考える必要があります。
カニ・エビ
カニやエビなどの甲殻類は、アレルギー体質を持っている人が比較的多いですが、それ以外にもアレルギー物質を作りやすい性質を持つ食べ物です。甲殻類に含まれるトロポミオシンという成分が、アレルギー症状を引き起こす原因になります。
花粉症を発症しているときには、甲殻類を食べるのを避けた方がいいです。
パイナップル
パイナップル、パパイヤなどの熱帯地方で栽培される果物は、摂り過ぎると花粉症の症状を悪化させます。熱帯地方の果物は、体を冷やす作用があり、体が冷えるとアレルギー症状が悪化します。
花粉症を悪化させる場合、免疫だけを考えるのではなく、自律神経やホルモン分泌を正常に保つよう心がけることも必要です。
お酒・アルコール
お酒・アルコールが体内に入ることで、アセトアルデヒドという成分が体内で増え、このアセトアルデヒドは花粉症の最大の敵であるヒスタミンの増加を促します。また、アルコールにより血管が拡張して目の充血がひどくなったりもしてしまうので注意が必要です。
全くアルコールを摂らないというのも、お酒好きの人には苦でしかありませんから、うまく付き合うこと方法をお伝えします。
それは、花粉症になると活性酸素を作る成分の働きが活発になるので、活性酸素を抑えることで花粉症の症状を和らげることもできます。活性酸素を抑える働きをしてくれる代表的なものがポリフェノールです。ポリフェノールはワインなどにも含まれていますので、飲みすぎない程度に摂取することで効果が期待できます。
ファーストフード
ファーストフードには、トランス脂肪酸と呼ばれる油脂を使って調理されることが多いです。トランス脂肪酸は、ラード、ショートニング、マーガリン、加工油脂に多く含まれます。
近年、このトランス脂肪酸が体に良くない脂だと問題になっています。心筋梗塞をはじめとする生活習慣病やガン、認知症、うつをはじめ、アトピーや花粉症などのアレルギーなどを引き起こすと言われています。
トランス脂肪酸をたくさん使っているファーストフードや菓子類、惣菜品はできるだけ食べてはいけないという医師や栄養士もいますが、そこまでは言い難いと言う人も少なくありませんが、極力避けるべきです。
そして、オメガ3脂肪酸やオメガ9脂肪酸を積極的に取ることが花粉症対策になります。
・オメガ3は、アマニ油・えごま油・青魚にたくさん含まれています。
・オメガ9は、オリーブオイル・キャノーラ油にたくさん含まれています。
酸化すると、効果が落ちるだけでなく悪影響もありますので、大瓶で買わずに常に新鮮なものを取ることが大切です。
まとめ
花粉症の対策はマスクをしたり目薬をさしたり、酷い場合には薬を飲んで症状を抑えることもあります。これらは根本的な解決ではないため、根本から解決したい場合には食生活を見直して、ヨーグルトなどを摂取して体質を改善することも良い方法です。そんな中で食べると花粉症を悪化させる食べ物がありますので注意が必要です。
症状を助長してしまう13の食品をを紹介しましたのが、食物アレルギーではない人でも、花粉症の症状がみられるのであれば、食事の内容に気を付けて予防・対策を行ないましょう。少量なら食べても大丈夫なこともあれば、反応が出てしまう人もいますので、体質に合わせて食べることが大事です。
食べてはいけない食べ物を知った上で、「 食べると症状を緩和する12の食べ物 」を確認して、毎日の食事を見直し、予防対策することをおすすめします。