頭痛を感じているときに、動くと痛みがより強くなることがあります。頭を上げに動かしたり、左右に振ったり動かすだけで、痛みが走ったりします。また、眩しい光の刺激や音の影響でも頭痛がひどくなることがあります。
動くと痛い頭痛を感じながら、吐き気や発熱など風邪に似た症状もありますが、脈を打つような痛み、目と耳のストレス、天気・気圧の関係、食べ物で頭痛が起こる、姿勢の悪さで頭痛が起こる原因と対処法についてお伝えします。
目次
動くと痛い頭痛の原因
頭が痛いときに動くと痛みが増す場合、片頭痛または緊張型頭痛のことが多いです。
頭痛の症状が出ている時に、動いてしまうとかなりの痛みがあります。これは、動くことで血液の流れが激しくなり、その影響を受けて痛みがひどくなってしまうためです。痛みが治まるまで、できるだけちょっと暗くて静かな場所で安静にしているといいです。少し横になり目を閉じて、痛みがある程度和らぐまで大人しくしていることが大切です。
頭痛の原因によった冷やしたほうがいいのか、温めたほうがいいのか、動かしたほうがいいのか対処法が異なり、間違うと痛みがひどくなりますので、原因と対処法をしっかり確認して痛みを解消しましょう。
血管が脈を打つような頭痛の痛みの原因
頭痛は様々な要因によって引き起こされますが、
前兆・予兆の症状がある
頭の片方が痛くなる
血管がズキズキと脈打つような痛みがある
といった自覚症状があれば、片頭痛の可能性があります。対処法は、痛みを感じる場所を冷やすことです。
姿勢が悪い
強いストレスを感じている
首や肩の筋肉の凝りがひどい
といった症状があるときには、緊張型頭痛の可能性があります。対処法は、痛みを感じる場所を温めるまたは、筋肉をほぐすことです。
片頭痛と緊張型頭痛の痛み方や痛む時間など、症状の特徴を知りたい方は「 自分の頭痛の症状をチェック 」するで、ご確認頂けます。
動くと痛い頭痛の原因は目と耳のストレス
激しい光や急激に浴びる光で頭痛が起こる
暗い場所にいて、急に明るい場所に出たときに眩しさを感じるのと一緒に頭痛が起こったり、長い時間、光を浴びていたりすると、目への刺激が強く、ストレスを感じます。目の疲れを引き起こしたり、肩や首に力が入り筋肉が緊張することで凝りがひどくなることで頭痛が発生します。
また、テレビやパソコン・スマートフォンの画面の光も同じです。強い光が出ているので、長時間画面を見続けることで眼精疲労になり、頭痛につながります。光による頭痛は大人だけではなく、子供の頭痛の原因にもなっています。
大きな音や人混み・車などの騒音
自分が不快に思う音というものがあります。その中でも、急に大きな音がしたり、人混みや車の騒音などがストレスの原因にもなり、頭痛を引き起こします。頭痛を感じているときに、大きな音や刺激になる音を聞くと、痛みが激しくなることがあります。
動くと痛い頭痛の原因は天気・低気圧が関係
低気圧の日に動くと頭痛が起きやすいです。これは、身体に影響を与えて頭蓋骨内の圧力を変化させるためです。
気圧によって脳内の血管は収縮され、収縮された血管に血液を流そうとするため、血管の周りにある三叉神経が刺激されることで頭痛が生じます。
また、低気圧の日は血圧も下がりやすいため、脳内へ循環する血液が不足することで血管が拡張し、周囲にある神経を刺激するため、頭が痛むこともあります。
雨の日に頭が重くなる、痛くなるといった頭痛は気圧の変化によって起こっている頭痛です。
天気や気圧による頭痛を解消するためには、脳の血管の働きを安定させることが重要で、エアコンや除湿機などで湿度を一定に保つと痛みが緩和します。
動くと痛い頭痛の原因は頭痛を誘発する食べ物にある
食べ物が頭痛を誘発する原因としては、脳の血管を拡張する作用があることで引き起こされます。そのため、血管拡張物質が豊富に含まれている食品・食材を食べることで、片頭痛が起こりやすいです。
片頭痛を誘発しやすい食べ物や飲み物
ワインなどのアルコール飲料です。アルコールには、血管拡張作用がありますので、頭痛持ちの人は、少量しか飲んでいないのに片頭痛が引き起こされることがあります。また、チーズやチョコレート・ヨーグルトなんかも頭の痛みを誘発しやすい食べ物の代表格です。
ポリフェノールを含む食べ物・・・赤ワイン・チョコレートなど
チラミンを含む食べ物・・・たまねぎ・チーズ・チョコレートなど
グルタミン酸ナトリウムを含む食べ物・・・カップ麺・スナック菓子など
頭痛を誘発する食べ物や飲み物の中には、チラミンという血管拡張作用がある成分が多く含まれています。血管拡張作用があるので、脳への血液量が減ることで頭痛が誘発します。ポリフェノール・チラミン・グルタミン酸ナトリウムを含む食事を取り過ぎない・食べないことが痛みを解消する対処法です。
動くと痛い頭痛の原因は同じ姿勢が続く筋肉の緊張
体を動かすとガンガンと響くような痛みがある、ズキンズキンと波打つような痛みがあるなどのつらい頭痛の症状に悩まされているという人が多いです。
長時間同じ姿勢で作業や勉強していることにより、代謝が落ちて血行不良が起こり、首や肩の筋肉が緊張して頭痛に繋がっています。
痛みを改善させるためには、こまめに体を動かしたり、首や肩を蒸気で温めたり、ストレッチをしたりして、代謝を上げて血行を促進させることが大切です。
動くと痛い頭痛をすぐに解消する3つの対処法
動くと頭が痛くなる頭痛の原因については、上記でまとめた通りです。
1.脈を打つような痛み・・・片頭痛または緊張型頭痛
2.目と耳のストレス・・・片頭痛
3.天気・気候・・・片頭痛
4.食べ物・飲み物・・・片頭痛
5.姿勢・・・緊張型頭痛
これらの頭痛の症状を緩和するために、自分でできる対処法を3つ紹介します。
動くと痛い頭痛は冷やして拡張した血管を収縮させる【片頭痛】
片頭痛のときに起こる、
脈を打つような痛み
目と耳のストレス
天気・気候
食べ物・飲み物
で起きる頭痛のときには、冷やすだけという簡単な解消方法が効果的です。痛む頭部や首を冷やすと血液が冷やされ、痛みの原因となっている脳の血管が収縮して神経の圧迫が解消されることで痛みが改善します。
光や音にも過敏に反応してしまう場合には、暗くて静かなところで安静にすると早く痛みを取ることができます。
片頭痛の痛みを和らげることで、吐き気や嘔吐・めまいなどの頭痛が原因で併発する症状も治まります。
動くと痛い頭痛の筋肉の緊張・コリは温めて和らげる
緊張型頭痛のときに起こる
脈を打つような痛み
姿勢
で起きる頭痛のときには、筋肉の緊張やコリをほぐしていくことが大切です。筋肉の緊張をほぐすには、体を温めてからストレッチやマッサージをすると効果的です。
そのため、お風呂に入り、しっかりと全身がほどよく温まってからストレッチやマッサージを行なうといいです。リラックス状態で筋肉の緊張もほどよくほぐれて血液の流れがよくなり、頭痛の改善につながります。
目の周りを蒸気で温めるのも効果があり、頭痛解消グッズが多数あります。私が個人的に使っている「 あずきのチカラ 」というグッズはおすすめです。
動くと痛い頭痛は血行を良くするために身体を動かす
緊張型頭痛のときに起こる
姿勢
で起きる頭痛のときには、身体を軽く動かしたり、肩や首を動かして凝りをほぐすことで痛みを解消できます。一緒に身体を温める効果のある生姜湯などを飲んで身体を温めてからストレッチをすると効果が高いです。
寒くて肩をすぼめている状態が長かったり、同じ姿勢で長時間作業していたり、運動不足で血行が悪いときに頭痛が発症しますので、1時間に1回程度身体を動かすようにしましょう。
まとめ
現代人が抱える悩みで最も多いのが頭痛と言われ、その原因の多くがストレスがあげられています。受験生や社会人など、日々の生活の中で悩みはつきものと言われるほど、深刻な問題になっています。
また、働き始めると朝から晩まで仕事があり、身体を動かすことが極端に少なくなり運動不足を感じている人も多いです。
片頭痛または緊張型頭痛が起こる原因は、肉体的または精神的ストレスが痛みにつながっていますので、身体を動かしてストレス発散することで頭痛予防になり、軽減することができます。