後頭部にズキズキと刺すような痛みを感じるときには、原因となる頭痛の症状が3つあります。この3つの症状のどれに当たるかを頭痛以外の症状と合わせて診断して、対処することが大切です。
頭痛は、様々な体の不調から引き起こされ、後頭部の右側が痛い、左側が痛い、下が痛いと痛む部位が違ったり、吐き気やめまいなどの症状がみられることもあります。頭痛の種類を特定しないで対処しても効果がありませんし、今後の予防につなげることもできません。
後頭部の右側・左側・下側がズキズキと刺すような痛みがあるときの3つの頭痛の症状の原因と対処法をお伝えします。
目次
後頭部が痛む頭痛の原因
頭痛にはいろいろな種類がありますが、その中でも後頭部が痛いという場合には、特に注意が必要になります。なぜなら、後頭部の頭痛の症状の中には、くも膜下出血の可能性もあるからです。
後頭部が痛む頭痛の種類には主に3つあります。
後頭神経痛
緊張型頭痛
くも膜下出血
この3つの症状から起きる頭痛には、それぞれ特徴がありますので、自分の症状と合わせて確認をして、解消するようにしましょう。
頭痛の根本的な原因を特定し解消することが大切
頭痛の痛みを取り除くためには、頭痛の原因を特定してきちんとした解消法を行わないと痛みが取れないだけでなく、悪化することになります。
ストレスや身体的疲労などが原因で起こることが多く、血管の収縮または拡張することで痛みを伴います。血管が収縮して起こる頭痛は温めないといけませんし、拡張しているなら冷やさないといけません。
後頭部にズキズキとした痛みを感じる後頭神経痛・緊張型頭痛・くも膜下出血の原因と対処法について詳しくみていきましょう。
後頭部の神経が刺激される後頭神経痛の症状の特徴
後頭神経痛は、後頭部にある神経が圧迫を受けることで、頭痛などの症状を引き起こす状態のことを言います。
神経が圧迫を受ける原因としては、ストレスや肉体疲労などが原因で神経の周囲の筋肉が固くなるためです。筋肉が固くなることで、その周囲を通っている神経が圧迫されます。
後頭神経痛の症状としては、
後頭部がズキズキまたはキリキリと痛い
眼の奥が痛い
耳の後ろが痛い
あごから後頭部まで痛い
何もしなくても後頭部がピキッと痛い
髪の毛を触るだけでも痛い
雨が降る前に痛み出す
などといった痛みがあります。生活習慣の乱れから症状を発症することも多いため、日頃からストレスや肉体疲労に心がけて生活することが大切です。
後頭部の神経が刺激される後頭神経痛の症状の対処法
ストレスが多く日常生活の乱れがちな人、緊張型頭痛や片頭痛になりやすい人や、姿勢が悪い人などが発症しやすいです。
対処法としては、
身体の疲れを取り除く
ストレスを解消する
首筋を温めて筋肉の凝りをほぐす
枕の高さを調整する
ビタミンB12を含むしじみ・あさり・牛や鶏のレバーなど
が効果的です。
ビタミンB12は、赤血球を作り貧血予防に効果があります。頭痛が起こる原因の1つに脳の酸欠状態があり、赤血球が酸素を取り込むことで酸欠状態を改善し、神経細胞の合成・修復の役割もあることから神経痛からくる頭痛に必要な栄養素なので、摂取するようにすると予防になります。
肩や首の筋肉の緊張が原因の緊張型頭痛の症状の特徴
緊張型頭痛は、ストレスによる肩や首の緊張が原因となり、痛みにつながってしまう頭痛です。
緊張型頭痛の症状としては、
頭全体を締め付けられるような痛み
重苦しい痛み
ほぼ毎日頭痛がする
肩や首がこる
めまいや吐き気などがする
緊張型頭痛は年齢や性別を問わず多くの人に見られる頭痛で日常的に頻繁に起こりうるものです。疲労などの身体的なストレスや不安や緊張などの精神的なストレスが原因となり、首や肩の筋肉が緊張状態に陥ることでつらい頭痛につながってしまいます。
肩や首の筋肉の緊張が原因の緊張型頭痛の症状の対処法
対処法としては、
首を左右に動かしたり、まわしたりストレッチをする
蒸しタオルなどで首や肩を温める
同じ姿勢を続けない
筋肉をほぐすことで緊張を解いてあげたり、血行を良くすることで改善されます。寝る前にストレッチを行ない、筋肉をほぐしてあげることで翌日に疲れを残さないことができます。
脳内の血管の一部が破れるクモ膜下出血の痛み方と対処法
くも膜下出血とは、脳表面を覆っている膜のひとつであるくも膜の下に出血がある症状のことです。原因の多くは、脳内血管のふくらみである脳動脈瘤の破裂だとされています。
症状としては、突然、バッドで頭を殴られたかのような激しい頭痛が特徴で、強いめまいが引き起こされることがあります。対処が遅れると、出血により脳機能が低下するため、命に直結することもある恐ろしい病気です。
体調不良でもないのに激しい頭痛、耐え切れないほどの痛み頭に感じた、感じているときは、早急に病院で診察してもらうことが大切です。意識の消失を避けるために、声掛けを行うことも必要です。
前兆をとらえるのが難しい症状ですが、発症する数日前に血圧の乱れが見られることが多いので、日頃から血圧を計測してノートなどに記録する習慣を付けておくのもひとつの対処法です。
まとめ
後頭部が痛む頭痛には、後頭神経痛・緊張型頭痛・くも膜下出血があります。それぞれの症状と対処法についてまとめましたので確認して、解消していきましょう。
ただし、頭痛には様々な症状があり、一概にこの3つに該当するとは限りません。いつもと違う痛み方や症状が現れたときには、念のため、どんな病気の可能性があるのかを確認して、診てもらうようにするといいです。
心配なときや不安を感じているときは、自己判断しないで病院で診察してもらいましょう。