ツボを押すときの押す時間や強さ、呼吸法などが大切になります。基本的なツボの刺激法を知った上で、ツボを押すことで効果が期待できます。ツボを押すという簡単な方法で、身体の不調や痛みを取り除くことができるので活用しない手はありません。
ツボの位置の見つけ方、押す強さ、刺激するタイミング、ながら押し、ツボの刺激方法、呼吸法についてお伝えします。
目次
ツボの効果を引き出すための方法
ツボを刺激することで、悩まされている痛みや症状を緩和することができるというのがツボです。でも、私はツボ押しで痛みや症状が和らいだということが今まで無く、頭痛のときは痛い場所を押すだけという感じでした。
でも、きちんとした方法でツボを押すことでツボの効果がちゃんと現れてきますので、継続して続けるといいです。
ツボの位置の見つけ方
ツボの位置の見つけ方は、同身寸法(どうしんすんぽう)の方法を使えば、一般の人でも簡単に実践できます。親指を除く4本の指を並べた状態は、3寸として計測し、ツボの場所を見るけるのに役立ちます。あるいは、親指の関節の横幅を1寸として計測することもできます。
他のツボの位置を把握して、3寸だけ離れる場合には、親指以外の指を使えば把握できます。後頭部にある風池と天柱については、密接する位置にあるため、手の感覚でも覚えられます。眉毛の内側には攅竹があり、外側には糸竹空があることは、同身寸法を使わなくても把握できます。
・ツボの位置を確認する
・分かりやすいツボはくぼみなどにあるので分かりやすい
・分かりにくいツボは同身寸法で探すと分かりやすい
ツボを押すときの力加減と時間
ツボを押すときのポイントとは力加減です。あまり強い力でぐりぐりと押してしまうと、筋肉のこりをほぐすどころか、逆に炎症を引き起こしたり、悪化させてしまうことにもなりかねません。痛気持ちいい感覚の適度な力加減が必要です。
長時間ツボ押しをしてしまうと、かえって体がだるくなってしまうこともありますので、比較的短時間で済ますほうがいいです。短時間で適度に押すことを心がけ、定期的に継続していくことがとても重要なポイントといえるでしょう。
・ツボを押す力は、痛気持ちいい感じの強さ
・ツボを押しは5秒押して、5秒離すを繰り返す
・1回10セットを朝と晩の行なう
ツボを刺激するならお風呂あがりか寝る前がベスト
お風呂あがりは、血液の流れが良くなっているため、ツボ押しをするには最適です。温熱効果も十分な中で、手技によって刺激すれば、東洋医学的な気血の流れも良くなりますし、手技によってツボを刺激することで、体に潤いを与えることもできます。
寝る前に刺激する場合でも、経絡を通じる気血の流れを調整できます。安静時に行うことで、リラックス効果が高まります。
・ツボを押すタイミングは朝の1回と入浴後の1回
ツボを押すときは「ながら押し」は効果なし
ツボのながら押しでは、ツボの位置が不正確になる可能性が高く、効果を引き出すことが難しくなります。また、足の指を使ってツボを刺激することは、無理があります。
テレビに夢中になっている状態で、ツボを刺激しても、力加減を調整するのは困難ですし、正確にツボを見つけて、刺激し続けることは難しいので「ながら押し」はおすすめできません。
ツボ刺激は、正確なツボの位置を押すことで、最も効果的な刺激をすることができます。手技のツボ押しには、圧迫法や揉捏法などがあり、ながら押しよりも正確に刺激できる特徴があります。
ながら押しは、正確なツボの位置を押すことができないことが多いので、オススメできません。
正確なツボの位置を、しっかりと押すようにしましょう。
ツボを押すときの刺激方法
ツボを刺激する方法としては、指の腹で押すことが多いと思いますが、他にもツボを刺激する方法があります。
・指圧
・ボールペンなど
・ドライヤー
・つまようじ
・お灸
ツボを押すときに呼吸法を意識すると効果的
ツボを押すとき、呼吸法を意識しながら行うのと、意識しないで行うのとでは効果が全く違います。
ツボを押す場合の呼吸法は、ヨガやストレッチをするときとよく似ています。決して息を止めて行わず、口から息をゆっくり吐きながら行います。そして、押す手を離したとき、鼻から息を吸い込みます。そうすることによって、自律神経の働きが高まり、血流もよくなります。また、内臓の動きも活発になるので食欲なども出てきます。何より、リラックスして行うことが大切です。
・ツボを押すときは、息を吐く
・ツボから指を離すときは、息を吸う
まとめ
ツボで痛みや症状を緩和することできますが、治すことはできません。でも、ツボの効果を実感することができれば、自分でできる簡単な方法です。
即効性はありませんが、持続効果はに期待することができます。ツボのマッサージも継続して行なうことで症状が和らぐ効果を実感することができますので、ツボの位置を幾つか覚えておき、押すといいです。