日常生活の中で目を酷使することが多く眼精疲労の状態になっていませんか？パソコン作業をずっとしていたり、本を読んだり、テレビを見たりすると疲れ目の状態になります。目が乾いたり、ゴロゴロとした異物感を感じたり、焦点が合わせにくかったりという症状があると眼精疲労の兆候があり、この眼精疲労が頭痛が起こる原因にもなります。

眼精疲労が引き起こす頭痛の原因と7つの対処法についてお伝えします。

眼精疲労が引き起こす頭痛は片頭痛と緊張型頭痛

一般的な頭痛の種類としては、片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛があります。それぞれの特徴を踏まえると、目の疲れからくる頭痛としては片頭痛と緊張型頭痛の可能性が高いです。

目を酷使することで疲れ目になり頭が痛い症状が現れる原因と特徴についてまとめました。

眼精疲労から起こる片頭痛の理由と特徴

眼精疲労になると様々な症状が現れますが、その中に片頭痛があります。この頭痛は、通常発作的に現れる症状で、左か右のいずれかのこめかみ、もしくは両方が脈打つように痛くなります。

頭痛と一緒に吐き気を伴うことがあります。一度頭痛が始まると数時間程度続き、長いときだと3日間ずっと痛みが続くことがあり、このような片頭痛の原因は、目の疲れから来ると言われています。女性に多いのが特徴です。

眼精疲労から起こる緊張型頭痛の理由と特徴

眼精疲労により、首や肩、こめかみなどにこりが出てしまいます。そのため、その周囲の血流が悪くなり、結果、緊張型頭痛が起こります。血管が収縮することにより頭痛を引き起こすため、頭痛だけではなく、肩や首の凝り、めまいや倦怠感・だるさを感ずることが多くなります。

改善していくには、こりをほぐし血液の流れをスムーズにすることが大切です。目の使いすぎに注意し、目を休めることも大切ですが、同時に肩や首、こめかみのこりもほぐしていくことで、頭痛の軽減していきましょう。

眼精疲労から起こる群発頭痛の理由と特徴

群発頭痛は、目の奥にある内頸動脈（脳に栄養を送る血管）が何らかの原因で拡張しておきます。群発期と呼ばれるサイクルが2年から3年周期でやってきて痛みを発症します。

頭痛の中でも最も症状が重く、片側の目の奥が強烈に痛むのが特徴で、痛む目からは涙、同じ側の鼻からは鼻水や鼻詰まりなどの症状がでます。すべての原因が解明されていませんが、眼精疲労がひどいと内頸動脈に炎症や拡張を起こし、三叉神経を刺激します。これが群発頭痛に繋がる理由の一つともいわれています。

眼精疲労による頭痛の対処法7選

眼精疲労が引き起こす頭痛には、片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛があります。この中でも、片頭痛と緊張型頭痛が主な症状になります。

目の疲れを感じていても、寝れば大丈夫と放置しがちな症状ですが、疲れ目をそのままにしていると眼精疲労となり頭痛を発症します。その他にも、肩こり・吐き気・めまいなどの症状も一緒に起こることがありますので、目の疲れを感じたら解消しておきましょう。

メガネ・コンタクトを適正度数にする

度が合っていないメガネやコンタクトレンズを使い続けることは、眼精疲労の原因になります。視力は、老化やデスクワークの影響で、加齢と共に衰えていきます。目の疲れを強く感じるようであれば、今、使っているメガネやコンタクトレンズが適正度数でない恐れが高いので、眼科や販売店に行き、視力検査を受けて自分にあったレンズにしましょう。

部屋を明るくする

読書やパソコン作業に熱中していると、ついつい電気を付け忘れてしまったり、電気代節約といって暗い中でテレビを見たりすることがあります。真っ暗な部屋で明るいモニタを眺め続けることは、眼精疲労の原因になります。

朝やお昼時なら電気を付けるメリットは少ないですが、太陽光だけでは不十分になって来る夕方以降は、必ず明かりを付けましょう。

暗い場所で読書やパソコン作業などをすることが、目への刺激が強く、疲れが溜まりやすいので、暗くなってきたなと思ったら目への負担を軽減するために部屋を明るくします。

パソコン作業時の姿勢と画面距離

パソコン作業を行う際の姿勢が悪いと、眼精疲労がより強くなってしまいます。対策は、PCモニターとの画面距離は適度（40cm程）に保ち、目をあまり近づけないようにします。姿勢はリラックスした状態が理想的で、歯の噛み締めや肘をついて見るなどの姿勢はよくありません。

ディスプレイ画面が見づらく、目を近づけて文字などを確認している人は、PC用のメガネを作成したり、画面拡大をして文字の大きさを大きくするなど、目とパソコン画面までの距離を適度に維持した状態で見れるようにしましょう。

目を休める時間

最近は日常生活の中で液晶画面を見ることが多いとして、非常に目を酷使している状態です。このような生活は、眼精疲労の原因をつくり、慢性的に目の疲れを感じることになります。

眼精疲労がひどくなると、肩こりや頭痛・めまいといった不調も出てきます。目の疲れ以外の不調をつくらないためにも、目を使う作業をするときには、時間をおいて目を休ませるようにします。

目を休める時間は、1時間ごとに10～15分ほど目を休めることが理想だとされています。仕事やテレビ・読書に夢中になると1時間はあっという間に過ぎてしまいますが、目を休める習慣を作るようにしましょう。目を酷使し続けていると、老眼を早めてしまいます。

ガムを噛む

眼精疲労の原因は、目の使い過ぎだけではありません。いわゆる神経の使い過ぎもまた、疲れ目や目の充血を引き起こします。ただ、オフィスの中だとストレス解消のために、激しく運動したり、ましてやゲームや読書に興じることは出来ませんので、ガムを噛むなどして、神経の摩耗対策をしましょう。

ガムを噛むことは、ストレス解消に繋がる合理的な方法です。一定のリズムで歯を動かすこと、ストレス由来の空腹感が紛れること、攻撃的な本能が抑制されるなど、神経に優しい活動となり、それが巡り巡って眼精疲労の改善へと繋がります。

抗酸化物質を摂取する

眼精疲労が改善されない原因は、体の老化が促進して、新陳代謝が弱いことが考えられます。そのため、ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化物質を摂取して、眼の健康を調整することが大切です。

ビタミンEは脂溶性ですから、植物油と一緒に野菜を食べれば、抗酸化物質も含めて効率よく吸収できますし、ジャガイモをオリーブオイルで調理したり、胡麻油で野菜炒めを作ることで、ビタミンCとビタミンEを余すことなく摂取できますので試してみて下さい。

ビタミンCを多く含む食べ物・・・赤ピーマン、黄ピーマン、ゆず、アセロラジュース、芽キャベツ、レモンなど。

ビタミンEを多く含む食べ物・・・いくら、あゆ、たらこ、めんたいこ、うなぎ、かぼちゃなど。

蒸しタオルで血流を改善する

スマートフォンやパソコンなどの利用時間が多いと起こる眼精疲労ですが、蒸しタオルを目に当てることで血行が良くなり、目の疲れが解消されます。水を絞ったタオルを40度に温め、10分ほど目に当てていると目の疲れが回復します。

蒸しタオルの作り方は、水を軽く絞ったタオルを700Wの電子レンジで1分程度温めます。電子レンジで加熱した直後のタオルは、非常に高温になっていることがあるので、しばらく冷ましておいて、触れたときに心地よい温かさになってから目に当てます。

私が使っている簡単な方法としては、「 あずきのチカラ 目もと用 」がおすすめです。布団に入って寝るときに使っています。気持ちよくなり、睡眠効果もあると思います。

まとめ

軽視しがちな眼精疲労ですが、ひどくなると頭痛だけではなく、肩こり・めまい・吐き気などの症状も現れます。個人的には、視力の低下にもつながっているようにも思います。

仕事でずっとパソコンとにらめっこしていたら、どんどんと視力が下がり、メガネやコンタクトレンズの度数を上げないと視力が0.8～1.0にならなくなりました。目の疲れを感じるようになったときには、視点を遠くにずらしたり、外の景色を見たり、少し外を散歩したりして気分転換も踏まえて休憩するようにしています。

疲れ目だなぁと感じているときに試して見て下さい。