頭痛に悩まされているときに、吐き気や微熱があるときに、どんな病気が考えられるのか調べてみました。頭痛だけならいつものことだから、痛みを和らげるために安静にしていたり、症状によって温めたり、冷やしたりすればいいけど、吐き気もするし寒気もして熱もあると不安になってきます。
頭痛と併せて、吐き気・微熱があるときに疑うべき病気は、ウイルス性胃腸炎と髄膜炎が考えられますので、症状と診断方法についてお伝えします。
ウイルス性胃腸炎の可能性
ウイルス性胃腸炎は、下痢や腹痛、吐き気の症状があらわれることが多いですが、頭痛や、吐き気、微熱を伴う場合もあります。
最初は風邪の症状と似ているので、風邪と思い込み、受診が送れてしまうことがあり、3日位頭痛や吐き気が続き、腹痛を伴う場合には、ウイルス性胃腸炎の可能性が高いです。いつもと違う下痢の症状や、腹痛の症状が続いて、微熱も続く場合には、ウイルス性胃腸炎の可能性があります。
髄膜炎の可能性
頭痛を起こす病気には、髄膜炎と言う病気があります。その原因は、ウイルス性と細菌性があります。
髄膜炎とは、脳の病気で、細菌やウィルスが髄膜に侵入し、炎症を起こしている状態を言います。頭蓋骨と脳の間にある膜を髄膜といいます。症状としては、持続する頭痛や吐き気、発熱などです。乳幼児に多く見られる病気ですが、成人が発症することもあります。原因不明の熱が4日以上続くときは髄膜炎の可能性を疑う必要があります。
細菌性の場合、後遺症が重症になりやすく、早期発見、早期治療を要する病気です。髄膜炎になると、感染のため炎症を起こし、吐き気や頭痛が一定期間続いて、痛み止めを飲んでもすぐには症状が治まりません。
症状が長引いたり、髄膜炎の診断方法を試してみて疑いがあるかも知れないと思ったときには、早めに病院での診察を受けるようにしましょう。早期治療を行なうことで回復も早くなることがあります。
髄膜炎の診断方法:jolt accentuationテスト
jolt accentuationテストとは髄膜炎の診断方法の内の1つで頭を強く揺さぶるテストのことを言います。
このテストは、「いやいや」をする要領で頭を1秒間に2、3回の間隔で左右に連続して水平に顔を振り、頭痛が悪化するかどうかを判断します。
結果、頭痛が酷くなったり、首に痛みが走ったりした場合は陽性と判断され、髄膜炎の疑いが出てきます。
髄膜炎の診断方法:neck flexionテスト
髄膜炎の診断方法のひとつに、neck flexionテストというものがあります。これは、直立した状態で口を閉じて顎(あご)を前屈させ、 下顎が胸につくようであれば正常、前屈時に抵抗があったり、痛みがあったりして下顎が胸につかなければ異常、という判断をするものです。
まとめ
お腹の風邪といわれるウイルス性胃腸炎ですが、頭痛・吐き気・発熱の症状が現れます。他にも筋肉痛や倦怠感などといった併発する症状があります。髄膜炎も同じく頭痛・吐き気・発熱の症状が現れます。
ウイルス性胃腸炎のときは下痢の症状が現れやすいので分かりやすいですが、頭痛・吐き気・発熱の症状を伴う症状が重くなるような髄膜炎のほかに脳出血やくも膜下出血、脳腫瘍なども考えられるため、いつもと違う痛みや症状があるときには医師に相談するようにしましょう。