インフルエンザウイルスには種類があることを知っていますか?インフルエンザウイルスにはA型・B型・C型の3つがあり、それぞれのウイルスによってインフルエンザに感染したときの症状が違います。A型にはソ連型・香港型・アジア型などがあり、B型にはビクトリア型・山形型の2種類あります。インフルエンザウイルスのA型・B型・C型の特徴と症状などについてまとめてみました。
A型インフルエンザウイルスの特徴と症状
A型インフルエンザウイルスは、ウイルスの形が変化することがあります。形が変化した突然変異のウイルスが流行すると、その型のインフルエンザウイルスのワクチンができる間、感染が広がります。新型インフルエンザと呼ばれるウイルスは、このA型の突然変異によることもあります。
鳥インフルエンザという言葉も聞いたことがあると思いますが、こちらもA型の一つです。鳥に感染するインフルエンザウイルスですが、ウイルスの変異により人に感染することがあります。
A型の症状としては、高熱・咳・喉の痛み・筋肉痛などの症状が現れます。重度な症状になると肺炎などを引き起こすこともあります。
B型インフルエンザウイルスの特徴と症状
B型インフルエンザウイルスは、山形型とビクトリア型の2種類があります。B型が流行する時期は、2月から3月頃で、A型の流行が収まってきた頃から流行り始めます。症状が比較的軽いため、風邪と勘違いしてしまうことが多いです。
そのため、市販の風邪薬で症状を抑えることが多く、症状が長引くことがあります。そして、風邪だと思い込み、病院での検査をしないまま学校や会社、外出することで周囲の人にウイルスを撒き散らして感染させてしまうことがあります。
B型の症状としては、微熱・吐き気・下痢といった症状が現れます。B型ウイルスは風邪との見分け方やノロウイルスとの見分け方が難しいです。
C型インフルエンザウイルスの特徴と症状
インフルエンザウイルスにはC型もあります。あまり知られていませんが、それもそのはず。A型とB型に比べてC型は症状が軽く風邪だと思うことがほとんどです。
ウイルスが変異することはないとされているため、1度感染すると免疫ができます。感染力が弱いのが特徴ですが、乳幼児(5歳以下)が感染することが多くあります。
B型の症状としては、鼻水が特徴的でちょっと鼻かぜを引いたかなぁという程度の軽いものです。
インフルエンザA型・B型・C型の特徴や症状をまとめた表
項目 | A型 | B型 | C型 |
---|---|---|---|
種類 | 144種類 | 2種類 | 1種類 |
感染経路 | 人・鳥・豚 ・馬・犬など |
人のみ | 人・豚のみ |
ウイルスの変異 | する | あまりない | ほとんどない |
流行時期 | 10月~2月 | 2月~3月 | 1年中 |
集団感染 | あり | あり | なし |
感染年齢 | 全年齢 | 全年齢 | 子供に多い |
潜伏期間 | 1~3日 | 1~3日 | 1~3日 |
ワクチン | あり | あり | なし |
症状 | 高熱で 全身症状 |
腹痛などの 消化器系 |
鼻かぜに似た 症状で軽い |
発熱 | 38度以上 の高熱 |
微熱 | 微熱 または平熱 |
主な症状 | 咳 喉の痛み 鼻水 全身の倦怠感 食欲不振 関節痛 筋肉痛 頭痛 など |
下痢 嘔吐(吐き気) など |
鼻水 喉の痛み など |
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まとめ
インフルエンザが流行する10月から3月までに、インフルエンザに罹るのは1回とは限りません。同じシーズンにA型とB型に感染することがありますので、2回インフルエンザを発症することもあります。中には、3回とかインフルエンザになってしまう人もいるようです。
インフルエンザの予防対策としては、マスクを付けて外出したり、うがい・手洗いを徹底して行なうことが必要です。また、免疫力が低下すると病気にかかりやすくなりますので、体調を整えるためにも食事をきちんと食べたり、睡眠時間を確保したりと免疫力を低下させないようにする必要もあります。