便秘になりやすい人というのはどんな人でしょうか。排便を我慢することが多い女性は便秘になりやすいといイメージがありますが実際にはどうなのでしょうか。女性だけでなく男性でも便秘の人が多くいますし、年齢によっても便秘になりやすいということがあるようです。そこで、厚生労働省の国民生活基礎調査の概要で便秘で悩んでいる方の人口についてのデータがありますので、便秘になりやすい性別と年齢を確認し、なりやすい人に多い原因は何なのかについて調べました。
日本人の便秘人口(男女・年齢別)
厚生労働省の国民生活基礎調査の中に便秘の人口に対するデータがあります。そのデータを棒グラフにしたのが画像です。このグラフは1000人当たりに対して何人の人が便秘の症状を訴えているかというデータです。
70代までは女性のほうが便秘の症状を訴えている人が多く、80歳以上になると男性のほうが女性を上回っています。
この総数を基に日本の総人口から計算すると約470万人の方が便秘の症状を訴えているということになります。女性で言えば約5%、男性で言えば約2.5%の人しか便秘の症状を訴えていないことになります。少ないような感じがしますが、自覚していない方がいたり、調査のときに書いていないという方もいるかも知れませんので一つの目安としてのデータになります。
女性と高齢者が便秘になりやすい原因
上記のグラフから分かるように、女性はどの年齢でも多くいますので便秘で悩んでいる方の多くは女性だと言えますよね。でも、60歳以上になってくると男性でも便秘で悩む方が増え、80歳以上の高齢者になると男性のほうが多くなります。
女性が便秘になる原因
女性が便秘になる原因は下記のことが考えられます。
・ホルモンバランスの変化
・おならや便意を我慢する
特に排便を我慢することが多いと思います。臭いを気にしたり、音を気にしたりする方が多く家以外で排便することを嫌う傾向があります。これは大人の女性だけではなく、小学校・中学校・高校などに通う10代の女性にも多く見られます。
高齢者が便秘になる原因
あまり知られていないかも知れませんが、高齢者になると便秘になることが多いです。
・筋力の低下
・感覚の機能低下
・食事量が減る
筋力が低下するといきんでも力が入らずに上手くうんちを出すことができません。また、感覚器官の機能が低下して鈍くなると便意を感じることが少なくなり便が腸内に溜まり便秘になります。
食事の量が少ない方も便秘になりやすいです。食事をすることで腸を刺激して活動を促したり、腸の中を便がスムーズに移動することができなかったりするため便秘になります。
まとめ
便秘になりやすい方は女性だけではなく、60歳以上になると男女問わずに便秘になることが分かります。
学校や職場のトイレで排便をしないというのは女性だけではなく男性にも多くいます。排便したあとに、うんちの臭いをまとっているおじさんがいますが、もしかしたら私も排便したあとに臭っているのではと思うこともあり、外ですることを避けることが多いと思います。
それを考えると、便秘で悩んでいる人口の人数はもっと多くなるような気がします。