便秘と一言で言っても細かく分類されています。大きく分類すると急性便秘と慢性便秘に分けられていて、さらに分類されていきます。先生に専門用語で説明されても分かりませんが私が色々と調べて私なりに理解しやすい言葉で書いていますので、表現が正しくなかったりすることがあるかも知れません。便秘の種類・分類と原因についてまとめてみました。
便秘の種類・分類と原因
便秘には、機能性便秘と器質性便秘があります。
機能性便秘とは「便が作られる過程で大腸や直腸の働きが正常でないときに起こる」もので、器質性便秘とは「腸の炎症や腫瘍などの病変があるときに起こる」ものです。
機能性便秘はさらに一過性便秘・習慣性便秘・医原性便秘に分類されます。
それぞれの原因について下記にまとめました。
急性便秘と慢性便秘
【急性便秘】
急性便秘とは、突然起こる便秘のことで、旅行に行ったときに便秘の症状が一時的に起こる(一過性)便秘や腸がねじれたり腫瘍などによって起こる腸閉塞で便が通過できない状態になり、急激に便秘が起こることをいいます。
【慢性便秘】
慢性便秘とは、一時的に起こる便秘の症状が治らずに排便することが出来ない状態が続くことで一過性の便秘ではないことをいいます。
慢性便秘は、器質性便秘と機能性便秘に分類されます。
器質性便秘
器質性便秘とは、大腸や直腸などの消化器系に腫瘍や炎症などの病気が原因で起こる便秘のことです。腸管に腫瘍や炎症などができ、便の通り道を狭くしたり、塞いだりして詰まったり、腸閉塞や腸捻転などで腸の働きが低下したり、動かな状態になったりして便秘になることをいいます。
機能性便秘
機能性便秘とは、腸の働きが悪くなることで起きる便秘です。食習慣や生活環境の変化、新しい環境や旅行などに行ったときにストレスで腸の働きが悪くなったりして便秘になる状態をいいます。機能性便秘には病気が原因で起こる便秘の症状は含まれません。
機能性便秘には一過性便秘・医原性便秘・習慣性便秘があります。
一過性便秘
一過性便秘とは、進学や就職で一人暮らしを始めたり、転勤や異動で生活環境が変わることで、精神的緊張によって一時的に起こる便秘です。これは旅行やキャンプなどに行ったときに便意が無かったり、テスト期間に便意が無いのも、この一過性便秘なので多くの人が経験しているのではないでしょうか。
薬剤性便秘
薬剤性便秘とは、抗うつ薬や止痢薬などのくすりを飲んだことによって排便しにくくなることをいいます。便秘になりやすいくすりとしては、カルシウム結抗剤、抗コリン薬、H2遮断剤、利尿剤などがあります。
習慣性便秘
習慣性便秘とは、食生活や生活習慣の乱れが原因で大腸や直腸の働きが悪くなることで腸内に便が溜まり排便できない状態のことをいいます。
習慣性便秘は、弛緩性便秘・痙攣性便秘・直腸性便秘に分けることができます。
【弛緩性便秘】
弛緩性便秘とは、大腸の働きが悪くなることで起こる便秘です。高齢者に多くみられ、お腹が張って苦しいくなったり、お腹が重くなったり、もたれ感や胸焼けなどの症状があります。
【痙攣性便秘】
痙攣性便秘とは、大腸の緊張が続くことで起こる便秘のことです。便秘と下痢を繰り返し、お腹の左側や下腹部に痛みがあります。神経質な人や強いストレスを感じている人に多く見られます。
【直腸性便秘】
直腸性便秘とは、直腸の排便反応が障害されることで起こる便秘のことです。直腸に便が長時間溜まることで起こり、便が硬くなり排便しにくくなります。便意を我慢する女性や会社員に多く見られます。
まとめ
便秘にはこれだけの分類があります。先生からは症候性便秘や薬剤性便秘といった言葉も出てきましたが、調べてみたら同じような意味の言葉がありましたので、ここでは説明はしていません。薬剤性便秘と医原性便秘が同じ意味であるような気がしますが、確認が取れていないので分類の中には入れていません。
それぞれの便秘の原因となりやすい人を入れて紹介させて頂きました。