便秘には十分な水分補給が必要で、1日に必要な水分を摂取する必要があります。一日に飲む水分を一気に朝飲んだり、喉が渇いたときに一気に飲むのではなく体内に水分が吸収されやすい飲み方をしないと効果がありません。と言われても、喉が渇いたときにしか飲まないというのが人間の本能ではないでしょうか。こまめに飲む習慣を付けるためにも行なうといい方法や飲むタイミング、1回に飲む量についてお伝えします。
目次
水分補給は必要な量をタイミング良く飲むことが大切
水分補給は意識して飲まない限り、喉が渇いたときにしか口にしません。でも、喉が渇いたときには身体が「水分が足りないよ」という危険信号を発している状態で、一気に水分を飲むことがあります。夏場は汗をかきますし、一気に冷たい飲み物を飲んでしまうことがあります。一気に水分を飲んでも便秘は解消しませんよね。それは、飲んだ水がほとんどオシッコになってしまい便に水分が行き届かないからです。
便に適度な水分を含ませて柔らかい便にするためには、どんな飲み方をしたらいいのでしょうか?
飲むタイミングと飲む量が重要になってきます。
飲む量:1回に飲む水の量は200ml以下にする
一度に飲む水分量は200ml以下が目安となります。これ以上の水を一気に飲むと尿として排出されてしまうからです。水分補給したつもりでも、オシッコになってしまうと身体に吸収される前に体外に出ていってしまうので意味がありません。そのため、1回に飲む水の量は200mlを目安にして飲むようにします。
ペットボトルにメモリが付いている訳ではないので、どれだけ飲んだか分からないですよね。そこで調べてみました。ひと口あたり口に含んだ水の量を・・・
個人差がありますが、ひと口20mlを目安にするといいです。
飲む量:少量ずつ飲むことで吸収されやすい
さて、1回に飲む水分量が200mlで少量ずつ飲んだほうが良い理由とは何でしょう。
それは、小腸での水の吸収率・吸収速度にあります。なぜ、小腸かというと水は主に小腸で行われ、日中の活動中は700ml~800mlを1時間で吸収すると言われています。これは、口から飲む水分だけではなく、食べ物や代謝水も含まれています。1分間に換算すると約11ml~13mlになります。
がぶ飲みするのではなく、1日の間に少しずつ飲むことでしっかりと体内に水分が吸収され、便にも必要な分の水分が含まれることになります。
タイミング:朝起きたら200mlの水を飲む
朝、目覚めたらコップ1杯(200ml)の水を飲むようにします。朝にお水を飲むことは体に大事なことです。まずは、便秘解消につながる効果が期待できます。それは、水を飲むことで胃に水が溜まり、水の重さで胃が下にさがります。下に何があるかというと腸です。胃が腸を刺激して活動を活発にしてくれます。すると、腸がぜん動運動をはじめるので腸に溜まっている便を押し出すことができ、便意につながります。
この他にも、朝起きたら水を飲むと良いと言われているのが
・寝ている間に発汗した水分を補う
・血液をサラサラにする
・新陳代謝をアップさせる
・尿路結石の予防になる
・脳梗塞の予防になる
・自律神経の切り替えができる
など、体に良い働きをするということが言われています。
タイミング:日中はこまめに水分を飲む
1回に飲む水分量は200mlを目安にしますが、一気に200mlを飲む必要はありません。
例えば、体重50kgの人は1日に口から飲む水分摂取量は最低800mlです。朝の目覚めの1杯で200ml飲むので、残りは600mlです。この600mlを8時間で少しずつ飲むとすれば1時間で75ml、計算しやすいように約80mlとして、ひと口20mlなので15分に1回、ひと口飲むことで1時間で80mlを飲むことができ1日で640mlを飲め、最低限の水分量は飲んだことになります。
小腸での水分吸収量を考えると、こまめに水分補給することが体内に水分を行き渡らせることができ、便にも適度な水分が含まれて適度に柔らかい便になります。
タイミング:摂取量をチェックするのも1つの方法
仕事やテレビ、音楽、読書など何かに集中してしまうと1時間も2時間も水を飲まずに過ごしてしまうということがあります。それに、今どれだけ飲んだのか分からないと達成感がありません。透明なペットボトルなら、どのくらい減っているのか見ることが出来ますが、タンブラーやステンレスボトルだと中身が見えませんので、裏紙やメモ帳などに時間毎のチェック表を付けておくと分かりやすいです。
私は、スマホのアラーム設定を20分おきに設定して20分にひと口飲むという習慣をつけるように工夫してみました。音が鳴ると周りに迷惑になるので、バイブレーションにして胸ポケットや膝上に置いて自分だけが分かるようにして、飲むようにしていました。間隔を40分とか60分とか長くしていきながら、習慣付けていくと無くても飲む習慣が付き、1日に飲む水分量も増えてきました。
まとめ
便秘解消のために水分を正しく飲むことは大切なことです。
水を飲むタイミングとしては、
寝起きの一杯(200ml)
日中はこまめに飲む
ことが大切です。
日中は、200mlを一気に飲む必要はありません。一口ずつでもいいので少しずつ飲むようにします。
1回に多くの水を飲んでもオシッコとして体外に出ていく量が多くなるだけで水分補給になりません。運動や夏など汗をかく時期などは1回に飲む水の量を200mlにして飲むことで体の水分量を維持することができ、便にも水分が含まれて柔らかい便になり排便しやすくなります。