スポーツをしている人は知っているのかも知れませんが、スポーツドリンクにはアイソトニック飲料とハイポトニック飲料に分類されます。運動やスポーツのパフォーマンスを高めるためには、この2種類のスポーツドリンクの違いを知り、適切なタイミングで飲むことが大切になります。アイソトニックとハイポトニックはスポーツ飲料として、違う目的で作られていますので、違いや効果、飲むタイミングなどについてまとめました。
アイソトニックとハイポトニックの違い
運動やスポーツをすると汗をかきます。汗をかくことで汗バテになります。汗バテとは、夏場の暑い時期に運動して汗を大量にかくことで起きる夏バテのことです。室内・屋外問わずに起こります。
汗バテ防止のために飲むスポーツドリンクには、アイソトニックとハイポトニックがあり、大きな違いは糖分濃度です。
アイソトニックとは等張性という意味があり、人の体液濃度と同じように調整された飲料です。体液濃度と同じなので、水分と糖分が体内に吸収されやすいという特徴があります。
ハイポトニックとは低張性という意味があり、体液よりも薄めに作られているのが特徴です。水分は浸透圧により濃度の低い方から高い方に移動しやすく、運動中に汗を書くことで体の浸透圧が下がります。効率的に水分補給をするために、体の浸透圧よりも低いハイポトニック飲料を飲むことで全身に迅速かつ効率よく水分補給ができます。
項目 | アイソトニック | ハイポトニック |
---|---|---|
意味 | 等張性 | 低張性 |
糖質 | 6~8% | 2.5~3% |
糖分濃度 | 体液と同じ濃度 | 体液より低い濃度 |
体内への 浸透性 |
ゆっくりと浸透 | 速やかに浸透 |
飲む タイミング |
運動前 | 運動中 運動後 |
スポーツ ドリンク 名 |
・ポカリスエット ・アミノバリュー4000 ・アクエリアス ・ビタミンウォーター ・ライフパートナーダカラ ・ミウ アクティブチャージ |
・ヘルシアウォーター ・エンジョイサポート ・ポストニックウォーター ・スーパーH2O ・カルピスオアシス ・ヴァームウォーター ・塩JOYサポート ・アミノバイタルウォーター |
アイソトニックとハイポトニックの飲むタイミング
運動前にエネルギーを蓄えて置く必要があり、糖質を摂取しておくといいので、運動を始める30~40分前に糖質が高いアイソトニックドリンクを飲むことで体力や持続力を高めることができます。
運動中は、発汗して水分を体外に大量に出すため水分補給が必要になります。それに、運動前の体内糖質は約8%前後なのに対して、運動中は3%前後まで下がる人もいます。そのため、運動中の水分補給には糖質が低下している分、アイソトニックでは浸透率が遅いため、糖質が低いハイポトニックドリンクを飲むことで、体内への水分浸透を早くすることができます。
運動直後に飲むドリンクは、ハイポトニックがおすすめです。体内糖質が下がっていることから脱水症状を引き起こさないためにも、体液濃度に近いまたは低いスポーツドリンクを飲むことが水分補給に向いています。
運動後の筋肉の回復や疲労回復に効果があるのはアミノ酸で、代表的なドリンクとしては、アミノバリュー・アミノバイタルハイポトニックチャージ・ジョグメイトプロテインなどがおすすめです。
最後に
運動やスポーツをするときは、アイソトニックとハイポトニックの2種類のスポーツドリンクを準備しておくといいです。特に夏の暑い時期は、大粒の汗が大量に出るので、脱水症状を起こしやすく、熱中症になることも考えられます。
こまめな水分補給が必要ですが、水分の浸透率が遅いと脱水症状を引き起こすことがあるので、運動中にはハイポトニック飲料を飲むようにしましょう。