睡眠負債という言葉を知っていますか？睡眠不足は聞いたことがあるけど、睡眠負債は睡眠不足と何が違うのか分かっていませんでした。眠るという人間の行為は、かなり重要なもので睡眠時間が短いということを自慢する人もいますが、睡眠時間が足りていないと体にも心にも大きな影響を及ぼすことが分かってきているようです。睡眠負債とは何？睡眠不足との違い、寝不足は実は怖いことだと知ったのでまとめてみました。

睡眠負債とは何？

仕事が忙しかったり、飲み会などに行って寝る時間が遅くなったり、ドラマを観ていたりして睡眠時間が短くなり、充分な睡眠が取れないときに「寝不足」とか「睡眠不足」といいますよね。寝だめすればいいのではと思いますが、睡眠とは実はそんな簡単なものではないようです。

睡眠負債とは、睡眠時間が足りていない状態で今までは睡眠不足だと言っていました。しかし、睡眠負債は言葉の通り睡眠時間が足りていない時間は負債として蓄積されていくという意味で、負債は簡単に解決することができずに心身に様々な影響を及ぼすことを言います。

睡眠負債と睡眠不足の違い

睡眠不足とは、眠っている時間が少し短い状態でたいしたことはないという考え方です。休日やゆっくりできるときに睡眠を取れば大丈夫と思うような、寝不足だからと深刻になるほどのことはないという感覚です。不足という言葉は、どこかで補えば大丈夫という意味がありますよね。

睡眠負債とは、睡眠時間が足りなかった時間が蓄積していくということです。蓄積するということは1年や2年ではなく20年・30年・40年とずっと生活してきた日々の睡眠時間が足りなかった分が溜まっていきます。自覚症状がないですが、脳と体にダメージを与えるというものです。

睡眠に関して、様々な研究が行われており、睡眠不足が認知症や糖尿病などにも関係していることが分かってきています。

睡眠負債があると気付かないうちに寝ている

睡眠についての研究で１つ気になるものがありました。それは、睡眠不足の人は日中でも本人が気付かないうちに数秒寝ているということです。

研究によると、前日の睡眠時間をしっかり取っている人と睡眠不足の人で、画面に出てくる図形と同じボタンを押すということを5分間続けた結果、睡眠不足の人は反応しない時間が数秒間あったということが分かったとのことです。

これは、瞬間的に居眠りするということでマイクロスリープと言います。1秒から10秒程度の眠りを言い、睡眠が足りていないときに起こる脳の防衛反応で、この居眠りの時間が短いため本人も寝たことに気付かない程です。脳が防衛反応で眠るということは異常事態が発生しているということですよね。

このマイクロスリープ現象が起きたら怖くないですか？

もし、高速道路を運転中にマイクロスリープが起きたら・・・。時速80kmで走行していたら10秒間で約220mも進んでしまいます。この間、記憶がないということは怖いですよね。何が起こるか分かりませんし、最悪の場合、事故につながることも考えられます。

日本人の睡眠時間は足りているの？

日本人の睡眠時間はとても短く米大学が調査した結果、100カ国中日本は最下位で7時間24分。一番寝ている国はオランダで8時間12分だったという調査結果があります。

また、厚生労働省が調査している「国民健康・栄養調査結果の概要（平成27年）」によると日本人の4割近い人が一日の平均睡眠時間が6時間未満だということが分かり、睡眠時間が減少していることが伺えます。

睡眠時間が削られてしまう原因の１つは、仕事が忙しくて眠る時間を削る必要があるというのがあります。睡眠時間を減らして、精神的にも削られていくということを防ぐために、36協定など労働者が働くうえで健康を考えた取り組みは行われています。それでも、無理して働かないといけない状況は多くの会社であるのではないでしょうか。

働いていたら、夜10時に寝るなんてことほとんど無理ですし、日付が変わってから寝ると睡眠時間は6時間未満になることが大半だと思います。

まとめ

高校生の子供が毎日、パソコンやタブレットでYouTube動画を見たり、ゲームをして寝るのが夜中の2時とかになっているので注意していますが、私も寝るのは夜中の1時とか2時で明らかに睡眠不足状態です。

昼寝をすることもありますが、睡眠不足が続くと日中でも頭がボーッとしていて何も考えたくないときもありますし、昼食後だけではなく、会議のときや単純作業が続くとあくびが出てしまうのを他の人に見られないように手で隠したりしています。睡眠について色々と勉強して質の良い睡眠というものを手に入れていきたいと思っています。