睡眠時間が足りなくて寝不足が続いているという人も多いと思います。今は、寝不足でも脳も体も働いてくれます。ただ、お昼ごはんを食べたあとの午後2時頃になると睡魔が襲ってきますが、お腹がいっぱいで眠気がするだけと思っていました。でも、しっかりとした睡眠を取っていると昼間の眠気もなく脳も体も、もっと働いてくれるといいます。睡眠の質を高めるための睡眠直後の90分が、脳と体の働きにどう影響するのかまとめてみました。
睡眠のリズムを知ろう!
眠っているとき、人間の体は2種類の眠りを約90分ごとに繰り返しています。
レム睡眠:脳は起きている状態で体は寝ている状態
ノンレム睡眠:脳も体も寝ている状態
睡眠直後に訪れるのがノンレム睡眠で、次がレム睡眠です。これを約90分ごとに繰り返して覚醒します。グラフを見ると分かるように、ノンレム睡眠は一番最初の眠りのときが一番深く、徐々に眠りの深さが浅くなります。ノンレム睡眠時の眠りの深さが浅くなることで目覚めるのが自然な睡眠の流れです。
睡眠直後のノンレム睡眠の眠りの深さが、睡眠の質に関わってきます。
睡眠直後に分泌される成長ホルモンが睡眠の質を高める
睡眠の質とは何を言っているのでしょう?
「睡眠時間を確保することを言っているのでしょうか・・・」いいえ、違います。これ、私も今まで勘違いしていましたが、長時間の睡眠が質の良い睡眠ではありません。
睡眠の質が高いとは、深い睡眠が出来ているかどうかということです。
質の良い睡眠に大きく影響するのが最初のノンレム睡眠の90分間です。寝ている約7時間の中でも一番深い眠りになり、このとき成長ホルモンと呼ばれるグルースホルモンが多く分泌されます。最初のノンレム睡眠の眠りの深さが浅いと成長ホルモンの質が悪かったり、正しく分泌されなくなります。
睡眠の質が悪いと、どんな影響が出るのでしょうか?
・疲れが取れずにだるい
・ストレスが溜まり、イライラする
・肌がカサカサになる(肌荒れ)
・集中力が続かない
・免疫力が低下して体調を崩しやすい
といった影響が出てきます。
忙しい私、寝る時間が無いときはどうする?
睡眠時間は7時間程度が良いとされていますが、実際は個々により適正な睡眠時間は違います。私の適正な睡眠時間を調べるにはどうしたらいいのかというと・・・3週間好きなだけ眠り、3週間後の平均睡眠時間が理想の1日の睡眠時間になるそうです。
って、そんなことできる訳ないじゃないのって思いますよね。でも、実際にこういう調査を行なった結果だそうです。
いくらなんでも、この方法は非現実的ですよね。
なので、質の良い睡眠を手に入れるためには、
・最低6時間の睡眠を確保すること
・最初の90分間は深く眠り睡眠を邪魔されないこと
をまずは守ることで睡眠の質を高めることが必要ですね。
まとめ
質の良い睡眠にするためには、他にも様々な方法があります。人の体には体内時計があり、起きてから眠くなるまでのリズムがあります。そのリズムに従って深部体温を調整したり、自律神経のスイッチの切り替えをしたりすることで、お布団に入ったらスーッと眠りにつくことができるようになります。
ここでは、睡眠のメカニズムについて知ることと、最初の90分間に多くの成長ホルモンが分泌されることを知っておきましょう。これが、快適な眠り、質の良い睡眠の基本になります。