5時間しか寝ていないのにスッキリを起きれるときもあれば、8時間寝ても疲れが取れないとかまだ眠いときがあります。これには、きちんとした原因があります。眠ったときにはノンレム睡眠とレム睡眠が約90分間隔で交互に訪れます。このリズムは5時間でも8時間でも10時間でも同じです。睡眠時にいちばん重要なのは最初に来るノンレム睡眠の深さが睡眠の質に大きく関わっています。
最初のノンレム睡眠の90分の眠りの深さが重要
睡眠の質、起きたときにスッキリとした寝起きを手に入れるためには、最初のノンレム睡眠の約90分の眠りの深さが重要になります。入眠直後の睡眠の深さが翌日の体調に大きく影響します。
寝る前のアルコールは、睡眠を浅くし、尿が近くなるため途中で起きてしまうこともあり良くありません。でも、入眠直後のノンレム睡眠の睡眠の深さを得るために少量のお酒を飲んで眠ることは睡眠の深さを得るためには良いと言われています。
最初の90分の睡眠の質が短時間睡眠でも、質の良い睡眠にしてくれます。この最初のノンレム睡眠の90分間の眠りを深くすることで3つのメリットがあります。
自律神経を整える
入眠直後のノンレム睡眠では、自律神経が交感神経から副交感神経に切り替わり、脳の体もしっかりと休息することができます。次に来るレム睡眠のときには眠りが浅くなるので活動的な交感神経が優位になります。
入眠直後のノンレム睡眠の睡眠の深さが足りないと充分な休息を得ることが出来ません。副交感神経が優位になって体をリラックス状態にするのに、交感神経が優位になると活動的になるため起きたときに疲れが取れません。そうなると、ストレスを感じる・疲労感・肩こり・イライラ・頭痛などの症状が現れて、体調が悪いという寝不足のときに感じることは自律神経の乱れが原因であることが多いです。
睡眠時間が少なくても、入眠直後の90分間は深い睡眠ができるように心がける必要があります。
成長ホルモンが多く分泌される
睡眠中に成長ホルモンのグロースホルモンが分泌されます。成長ホルモンは、覚醒時のも分泌されていますが量は少なく入眠直後のノンレム睡眠のときに80%近くが分泌されます。しかし、寝付けないとか、眠れないというときに眠ったとしても本来寝ている時間に寝ないとグロースホルモンがほとんど分泌されないという調査結果があります。
このグロースホルモンは、細胞の成長・新陳代謝の促進・肌の再生・アンチエイジングなどの様々な効果があります。
最初のノンレム睡眠の眠りが浅いと成長ホルモンの分泌量が減り、肌荒れがひどいとか、疲れが取れないなどの体の症状が現れます。睡眠時間が短くなったとしても最初の90分の眠りを、しっかりと深いものにすることで質の良い睡眠を得ることができます。
脳の働きを良くする
夜、しっかりと眠ることで記憶の整理と定着ができます。この記憶を定着させることは勉強や学習したことだけではなく、体の動きも定着させます。脳脊髄液が入れ替わるときに、脳内のゴミも一緒に排出することでクリアにし、脳のコンディションを整えてくれます。
脳のコンディションが良くなることで、集中力が高まったり、学習が捗ったり、間違いが無くなったりと良いことにつながります。
まとめ
短時間睡眠のときでも質の良い睡眠をするなら、入眠直後の睡眠の深さが必要です。ここが浅くなると、その後のレム睡眠とノンレム睡眠の深さも浅くなったり、約90分間隔で波が来るところ、リズムが狂ってしまい睡眠の質が悪くなります。
質が悪い睡眠を7時間とか8時間眠っても、眠いとか疲れが取れないという結果になりますが、深い睡眠をすると4時間睡眠でも起床するときに目がぱっちりと覚め、1日を快適に過ごすことができます。