持病を持っていて、薬を飲んでいる人の中には、薬の作用で熱中症を起こしやすくなっていることがあります。
また、体力的にも弱くなっているため、熱中症になりやすいので注意が必要です。
持病があり、薬を服用している人の熱中症の症状や熱中症を起こしやすい薬についてまとめています。
持病があり薬を服用している人が熱中症になりやすい理由とは?
病気などで体力が落ちている人、持病などで特定の薬を飲んでいる人も熱中症のリスクが高いです。
風邪などで熱がある人や、下痢などで脱水症状を起こしている人も注意が必要です。
薬については、鎮痛剤や睡眠導入剤などの薬には自立神経に影響し、発汗や体温の調整機能を抑える作用を持つものがあります。
また、かぜ薬など、抗コリン作用を持つ薬は発汗を抑制するため、体温が上昇して熱中症を起こしやすくなります。
その他には、狭心症や不整脈の治療に使われるβ遮断剤、降圧剤には、水分や塩分を排出する作用があり、脱水症状を起こしやすくなります。
熱中症に注意したい持病
- 糖尿病は、高血糖時は多尿になるため、脱水症状を起こしやすくなります。
- 腎機能に障害がある場合、塩分の摂取制限があり、ナトリウム不足を起こす可能性があります。
- 広範囲の皮膚疾患がある場合、発汗が不十分になり、熱がこもりやすくなります。
- 風邪などで発熱している
- 下痢で脱水症状がある
熱中症に注意したい薬
- 睡眠導入剤、抗うつ薬、抗不安薬、向精神薬、抗てんかん薬など、精神・神経疾患の薬は、発汗や体温調整機能を抑制する働きがあります。
- 総合感冒薬、咳止め、胃腸薬、パーキンソン病や頻尿改善薬、乗り物酔いの薬で、抗コリン作用のある薬は、発汗を抑制する働きがあります。
- 狭心症や不整脈、高血圧に使われる降圧剤、β遮断剤には、水分やナトリウムを体外に排出する働きがあります。
持病や薬の作用によって、熱中症になりやすい体調になっていることがあります。体調が優れない時は、無理せずに休憩するか、病院に行って診てもらいましょう。決して無理してはいけません。
私の父親は高血圧で降圧剤を飲んでウォーキングをしていたら体調が悪くなり、自分で病院に行き、病院で体調が悪化し重度と診断されました。平気だという過信が招いた熱中症、過信は禁物です。