冬は太りやすいと思っていましたが、実は冬のほうが痩せやすい体質になるようです。夏場のほうが汗をたくさんかくから、痩せやすいと思うし、冬は運動しないし、脂肪を溜めやすく太りやすいと思っていました。冬の寒さで運動をするのは億劫になるし、体の仕組みは寒いと脂肪を増やすので太りやすいという傾向はあります。では、なぜ、冬のほうが痩せやすいのでしょうか?
そこで、夏よりも冬のほうが実は痩せやすいって本当!?太りやすい理由と冬太り防止7箇条についてお伝えします。
目次
痩せやすいのは夏と冬どっち?
さて、夏と冬ではどっちのほうが痩せやすいのでしょうか。
・夏は大量に汗をかくから痩せやすい?
・冬は寒さ対策で脂肪が付きやすい?
・寒さから体温をあげようと脂肪を燃焼する?
夏は暑さで汗をかくから痩せた気になりますが、体の水分が減っただけで減らすべき体脂肪は減っていません。でも、冬は運動をしない、体を動かさなくても寒さから体を守るために体温を上げます。運動もしないのに体温を上げるには、カロリーを消費するしかありません。すると必然的に冬は、基礎代謝を上げて体脂肪を消費し体温を上げてカロリーを消費するため、夏よりも冬のほうが痩せやすいのです。
冬は1年間の中で一番太りやすい
冬は1年間の季節の中でも、一番太りやすい時期でもあります。「冬に痩せるなんて嘘でしょ?」っと思いますよね。冬に太りやすい原因は下記のことがあります。
・寒さに耐えるために体脂肪を蓄積する
・年末年始に必要以上のカロリー摂取をする
・寒いから体を動かすことが面倒
・重ね着、厚着により体型が分かりにくい
・冬は太るものという意識から仕方ないと思っている
基本的に体重が増える、太る原因は摂取カロリーが消費カロリーを上回っているからです。つまりは、カロリーオーバーの状態になっているから太るのです。飲食により体内に取り込まれたカロリーの消費方法は2つです。エネルギーとして消費するか、脂肪として蓄積するかです。消費カロリーとは、基礎代謝+生活活動代謝+特殊代謝で、この代謝量を上回らないようにカロリー摂取をする必要があります。
基礎代謝
基礎代謝とは、体を動かしていない安静状態のときでも、呼吸・心臓の拍動・体温維持・筋緊張など生命維持するために必要な最小限のエネルギー代謝量のことをいいます。
安静状態でも、カロリー消費はされます。体内のカロリー消費量を増やすには、筋肉量を増やすことで基礎代謝を高くすることができますね。
生命活動代謝
生命活動代謝とは、日常生活を送る上で体を動かしたり、運動によって消費されるエネルギーのことをいいます。
歩いたり、階段の昇り降り、自転車をこぐ、家事などが生命活動代謝になり、活動内容や時間帯によってカロリー消費量が違います。
食事誘導性体熱産生(特殊代謝)
食事誘導性体熱産生(DTI)とは、食事をしたあと、消化吸収の過程で栄養素は分解され、その一部が熱となって消費されるエネルギーのことをいいます。
食後は安静にしていても代謝量が増えます。
冬太り防止のための7箇条
朝食を食べる
ダイエットのために朝食を抜く人もいます。朝食を抜くことで摂取カロリーを減らすことができるし、空腹時間を長くすることで胃の中を空っぽにして胃を休めることができます。でも、朝食を抜くことで体内時計がリセットされにくくなり頭がボ~ッとしやすくなります。体内時計がリセットされないと体が活動状態にならないからエネルギー代謝が悪くなります。空腹の状態で昼食を食べるから必要以上にエネルギーを摂取することにもなるし、脂肪を溜め込もうとします。
朝は、ごはんとお味噌汁だけでもいいので食べることが基礎代謝を上げることになります。温かい朝ごはんを食べることで、体が温まる感覚を味わったことがあるはずです。体が温まっているということは、カロリー消費が行われている証拠で、基礎代謝が高まっているということなので痩せるためには必要なことです。カロリー摂取をしながらカロリー消費をすることができます。
身体を温める
基礎体温が低い、冷え性というだけで基礎代謝が低くなります。体温が1℃上がると基礎代謝量が12~13%上昇すると言われています。冬太りを防ぐためには温かい飲み物を飲んで体温を上げることで基礎代謝をアップすることができます。冷たいものはできるだけ飲まないようにしましょう。
外に出るときや部屋が寒いときには、太い血管を温めることで保温効果が高まります。首元を温めるのにマフラーやネックウォーマー、太ももはヒートテックタイツなどをはいて温めると効果的です。
ちなみに体温が1℃上がって基礎代謝が12~13%アップすると、30代女性の1日の平均代謝量1,170kcalのうち152kcalが消費されることになり、ウォーキングだと1時間弱の運動量に匹敵します。
基礎代謝を高める食品を食べる
基礎代謝を高める食べ物を、身体を温める食品・脂肪燃焼効果の高いアミノ酸、代謝をサポートするビタミンB群、代謝を促進するヨウ素に分けて紹介します。
身体を温める食品
身体の内面から温める効果がある食品があります。特に冬は、鍋や汁物にしたりすると身体を、さらに温めることができ代謝を高めることができます。
カプサイシン:唐辛子・キムチ・豆板醤・チリペッパー・カイエンペッパーなど
ショウガオール:生姜
硫化アリル:ネギ・玉ねぎ・にんにく・ニラ・らっきょう・あさつき・エシャロットなど
ビタミンE:かぼちゃ・さつまいも・うなぎ・アーモンド・ゴマ・あゆの内蔵など
脂肪燃焼効果の高いアミノ酸
筋肉はタンパク質から作られていますが、そのタンパク質はアミノ酸から作られています。そのアミノ酸の中には、脂肪を燃焼してエネルギーに変える効果が高いアミノ酸があります。このアミノ酸は代謝を高めるアミノ酸です。
リジン:魚介類・肉類・レバー・牛乳・ナチュラルチーズ・大豆・落花生など
アルギニン:鶏肉・豚肉・カツオ・大豆・ゼラチン・ピーナッツ・オートミールなど
アラニン:鶏肉・豚肉・カツオ・しじみ・帆立・イカ・サワラ・鮭・しらす・アジなど
プロリン:豚肉・カツオ・チーズ・ゼラチン・麩・高野豆腐など
代謝をサポートするビタミンB群
糖質の代謝にはビタミンB群の摂取が欠かせません。体重を落としたい、ダイエットしたいというときにはビタミンB群を多く含む食品も食べるといいです。
豚肉・レバー・うなぎ・青魚・まぐろ・カツオ・鮭・卵・牛乳・玄米・納豆・大豆製品・豆類など
代謝を促進するヨウ素
ヨウ素は甲状腺ホルモンを作る栄養素になるミネラルです。糖質・脂質・タンパク質の代謝促進に役立ちます。
昆布・わかめ・ひじき・あおさ・牡蠣・ハマグリ・小エビ・イワシ・さば・鮭・パイナップル・鶏卵など
基礎代謝を上げる入浴法
寒い冬の季節は、むくみやすいです。これは、体内の循環が上手く行われていない、循環が滞っているために基礎代謝が下がっている状態です。血液やリンパの流れを良くするための入浴法を紹介します。
・入浴前にコップ一杯分の水を飲む
・38℃~40℃のぬるま湯のお湯に入浴する
・肩までしっかりとつかる
・20~30分間浸かる
この入浴法を実践することで、全身の血管が広がり、血液循環がよくなり、汗をかくことで体内の老廃物を体外に排出することができます。さらに、深部体温を上げることで代謝も上げることができます。
摂取カロリーをコントロールする
冬になると太る人が多いですが、そのほとんどがカロリー摂取が多いからです。冬場は寒さを凌ぐためにコタツを出すと、コタツから出なくなります。すると、コタツの上には、みかん・チョコレート・お菓子など手が届くところに食べ物があると必要以上に食べてしまい食べ過ぎになります。
冬は、体温を上げるために脂肪を燃焼してカロリー消費量が増えるとは言え、それ以上のカロリーを食べれば太ってしまうのは当たり前。朝・昼・夕食のご飯以外の間食はしないようにすることが大切です。
今まで、間食をしていた人は週に一回だけ間食をしないなどと少しずつ減らして無理のないようにしましょう。一気に減らすとストレスの反動で沢山の量を食べてしまうことがあるので注意です。
姿勢を良くする
学校でも会社でも、そして家でもパソコンやスマホ・タブレットを使うことで首が前かがみになってしまったり、猫背になってしまい、姿勢が悪くなると血流が悪くなるだけではなく、胸が閉じてしまうため呼吸が浅くなり、代謝が下がってしまいます。
猫背を直すためには、、肩甲骨を背中の中心に向かって寄せることで胸を開くストレッチをします。肩が後ろにいき、胸を突き出すような形になります。日頃から意識して行なってみましょう。
身体を動かす・運動をする
生活活動代謝を高めましょう。寒くなると、歩いて行けるようなところにも車で移動したりして、運動量が極端に減ります。そのため、少しでも身体を動かすことが大切です。
・エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使う
・車やバイク、自転車を使わずに歩く
・ひと駅分歩く
・自転車通勤する
など、身体を動かしてカロリーを消費するようにしましょう。
まとめ
冬になると寒さから動かなくなります。春や秋は過ごしやすいからウォーキングやジョギングをしている人も多く見かけますが、冬になると極端に減ります。さらに、家にこもることで、口寂しさから、みかんをつまんだり、チョコを食べたり、ジュースを飲んだりしてはコタツでテレビを見る日々では太ってしまいます。でも、冬は基礎代謝が高まる時期でもありますし、それを上手く活用して体重を維持したり、減らしてダイエットするといいです。