2017年-2018年のインフルエンザの流行が始まっているようです。2017年10月16日~22日の週以降、5週連続で推定患者数が増加しており、11月13日~19日の週は22,088人となっており、感染者が増えていることが数字の上からも分かります。しかし、インフルエンザワクチンの数が今年は少なく、インフルエンザ予防接種をしたくても打てない人も出てきています。そこで、厚生労働省が2017-2018年インフルエンザワクチン不足による対策を取りましたのでまとめました。
目次
インフルエンザワクチン前年対比で供給率を見る
2016年と2017年のインフルエンザワクチンの供給状況を比較してみたいと思います。
業者供給分と保有分(単位:万人)
種類 | 2016年 | 2017年 | 差 |
---|---|---|---|
タミフル | 659.2 | 472.5 | -186.7 |
リレンザ | 207.4 | 250.8 | 43.4 |
ラピアクタ | 41.8 | 32.6 | -9.2 |
イナビル | 481.1 | 470.5 | -10.6 |
計 | 1,389.5 | 1,226.4 | -163.1 |
11月5日現在の供給状況をまとめてみました。確かに昨年同時期と比較すると163万人分少なくなっていますが、これから、インフルエンザの流行時期が来ることから、ワクチン接種をする人が増えること、2017年のインフルエンザワクチンの変更により製造が遅れていることから、医療機関からの注文数に対して供給が追いつかない状況になりそうだということでワクチン不足が言われています。
インフルエンザワクチン不足については、「 インフルエンザワクチンが不足する2017-2018 」でまとめています。
厚労省がインフルエンザワクチン不足対策を通知
インフルエンザワクチン予防接種を巡っては、予防接種を受けたい人が受けられない状況が出てきています。私も、予防接種をするために予約の電話を医療機関にしたら「今年はワクチン不足により、予約受付はしていません。」と言われてしまいました。さらに、医療機関受診者を優先しているというところもあり、ワクチンの供給量が不足していることを実感しました。
そこで、厚生労働省がインフルエンザワクチン予防接種に関する見解を通知しました。
インフルエンザワクチンの予防接種に関しては、「13歳以上の方は1回または2回注射」と記載されていますが「13歳以上の方は1回接種を原則」という対策をすることで、ワクチン不足を回避に努めるとしています。ただ、医師が2回接種が必要だと判断したときには尊重するとしています。
インフルエンザ予防対策
インフルエンザワクチンの予防接種が難しい中、個人で出来ることは予防対策だけしかありません。インフルエンザから身を守るための5つの方法をお伝えします。
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手洗い
正しい手の洗い方で、手に付着した細菌やウイルスから身を守る必要があります。外出先から室内に戻ってきたときや帰宅時、食事の前などに手を洗い、インフルエンザウイルス感染を防ぐようにしましょう。
アルコール消毒
外出先から屋内に戻ってきたときに手洗いをしたら、アルコール消毒をします。インフルエンザウイルスはアルコール消毒で除菌することができます。
マスクをする
インフルエンザウイルスは飛沫感染します。感染者のくしゃみや咳・つばなどと一緒にウイルスが空気中に飛散し、他の人の鼻や口から体の中に吸い込んで感染してしまいます。そのため、マスクを着用して口や鼻からの感染を防ぎます。
湿度を保つ
インフルエンザが流行する10月~3月は乾燥する時期です。乾燥すると鼻や喉(のど)の粘膜の機能が低下して感染しやすくなります。室内では加湿器を使って湿度を50~60%を保つようにすることで予防になります。
人混みを避ける
インフルエンザが流行して感染しても、すぐに症状が現れる訳ではありません。24時間(1日)~48時間(2日)の潜伏期間があり、この潜伏期間中でも、くしゃみや咳・つばなどでインフルエンザウイルスが飛散します。その飛散したウイルスが鼻や喉の粘膜に付着すると感染する可能性があるので、なるべく人混みや人が多い場所を避けたり、外出を控えたりしましょう。