研究機関の実験によると、干ししいたけの戻し汁やしいたけを毎日食べた高血圧の人が、血圧が下がったというデータがあります。
実験結果と干ししいたけの働きについてまとめています。
干ししいたけの戻し汁で血圧上昇を抑制
血圧が上がる特殊なラット2匹に、
- 1匹には、水だけを飲ませ
- 1匹には、干ししいたけの戻し汁を飲ませ
たところ、10週目から干ししいたけの戻し汁を飲ませたラットの血圧が、水だけを飲ませたラットよりも血圧の上昇が抑えられたという結果があります。
血中コレステロール値も大幅に下がったことが分かっています。
しいたけを毎日食べた人がコレステロール値を10%下げた
しいたけを毎日食べた人が3週間で総コレステロール値を10%下げ、善玉コレステロールのHDLコレステロールの値も上昇したという結果があります。
総コレステロール値が下がり、善玉コレステロール値が上がったということは、悪玉コレステロール値が下がったことを意味しています。
しいたけに含まれるエリタデニンという成分がコレステロール代謝系に働きかけて、肝臓でつくられるコレステロールを正常にしてくれます。
コレステロールを下げて一定にすることは、血圧を安定させることになります。
しいたけはがん予防・骨粗しょう症予防にもおすすめ
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)
ナチュラルキラー細胞は、がんに対して強い抵抗力を発揮すると言われている細胞です。しいたけは、そのナチュラルキラー細胞の働きを活発にする効果があり、がん予防につながると期待されています。
β-グルカンとエルゴステロール
しいたけに含まれるβ-グルカンという成分は抗がん効果、エルゴステロールは骨粗しょう症予防になることが分かっています。
しいたけは生で食べるのではなく、干してから調理することで、エルゴステロールが急増します。干してから、または干ししいたけを使って調理した方がより効果を得られます。
干ししいたけを使った血圧を下げるレシピ
簡単に調理できる干ししいたけの醤油焼き
材料
干ししいたけ、油、しょうゆ、戻し汁
作り方
干ししいたけを水で戻して水気をしぼり、フライパンに油をひいて干ししいたけを炒めます。戻し汁大さじ2と醤油適量を加えて炒め、汁けが無くなったら出来上がりです。
1日に干ししいたけを食べる量は20g~30gを目安にするといいです。干ししいたけの戻し汁を飲む場合には、1日コップ1杯(200ml)を目安にするといいです。