血圧を下げるのに薬を飲みたくない、薬を飲まずに血圧を下げたいというにもおすすめなのが、腹式呼吸です。
この腹式呼吸をすることで、血圧を下げてくれる自律神経をコントロールすることができ、さらには冷え性の改善やストレスを緩和する効果もあります。
腹式呼吸で血圧が下がる仕組み、腹式呼吸のコツ、いつ行なうのが効果がいいのかをまとめました。
腹式呼吸が血圧を下げるのは緊張を和らげるから!
血圧は深呼吸するだけでも下がることは知られていますが、さらに大きな効果が期待できるのが深呼吸です。
腹式呼吸がなぜ血圧を下げるのかというと、交感神経の緊張をほぐす効果があり、緊張がほぐれると血圧が下がり、緊張すると血圧が上がる仕組みになっています。
交感神経と呼吸をつかさどる神経は近い位置にあり、お互いに影響しあっています。
このため、腹式呼吸を行なうと呼吸をつかさどる神経の緊張がやわらぎ、近くにある交感神経の緊張もほぐれるため、血圧が下がります。
腹式呼吸のやり方
腹式呼吸をするときに、頭で何かを考えながらしたりすると逆に血圧が上がることがありますので、リラックスした状態で行ないましょう。
効果的な腹式呼吸の方法
2.ゆっくりと鼻から息を吸いながらお腹をふくらまる。息を吸うときは、頭の中で「1,2,3,4」と数えて4でいっぱいになるようにする。
3.続いて、口から息を吐きながらお腹をへこませる。息を吐くときは、頭の中で「1,2,3,4」と数えて4で吐き切るようにする。これを、繰り返して5分間する。
朝晩5分の腹式呼吸が血圧降下に効果的
腹式呼吸を効果的に行なうなら、朝起き上がる前と寝る前の5分間、布団の中で行なうのが効果的で、30~40mmHg程度は血圧を下げます。
朝起き上がる前と寝る前に出来ない場合は、仕事や家事の合間に腹式呼吸をするといいです。
腹式呼吸をはじめたら降圧薬を飲まなくていいの?
今、薬を飲んでいる人は、腹式呼吸を取り入れたからといって、薬を急にやめてしまうと血圧がが上がることがあります。
様子を見ながら、薬の摂取量を調整するようにしましょう。
腹式呼吸で血圧が下がらない、または上がりにくいという人もいます。