2015年のインフルエンザワクチンが値上げされることにより、予防接種を受ける人はワクチンの仕入れ値が上がった分、予防接種費用も値上げされることになります。
料金が値上げされるだけではなく、インフルエンザワクチンの数が少なく予防接種することができない人が出てくる恐れもあります。
インフルエンザ予防接種の値上げ
今までのインフルエンザワクチンには、3種類のウイルスが使用されていますが、B型インフルエンザワクチン2類は含まれておらず、予防接種をしたのに効かないという声が多く、2015年のインフルエンザワクチンには4種類のウイルスが使用されるようになります。
そのため、製薬会社の製造コストが高くなり、病院に販売する価格が500円以上値上げされることから、インフルエンザ予防接種を受ける料金が500円~1,000円値上げされることになります。
インフルエンザワクチン1700万人分が不足の恐れ
インフルエンザ予防接種料金が値上がりするのは、しかたないのかなと思ってしまいますが、インフルエンザワクチンが不足するかもしれないという事態も起こっています。
インフルエンザワクチンは国内製薬会社4社が製造していますが、そのうちの1社が製造したワクチン1,700万人分(全体の3割)の出荷が出来ない状況にあります。
「なぜ、インフルエンザワクチンが出荷できないのか?」というと、その1社が製造した血液製剤が、国が承認した製造方法とは違う方法で作られていたことが、今年6月に判明。
そのため、インフルエンザワクチンについても、同じ問題が発生していないか確認するように製薬会社に通知しているため。
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2015年10月現在、1,700万人分のインフルエンザワクチンの出荷の目処が経っていない状況にあることから、流行時期の11月以降にワクチンが無く予防接種を受けることができないことが発生するかもしれません。
そうなると、インフルエンザが大流行する恐れもあります。今年は、早めに予防接種を受けておいたほうが良さそうです。
2015年10月21日追記
厚生労働省は、出荷差止めしていた1700万人分のインフルエンザワクチンについて、不足を理由に国が承認した製造方法かどうか分からないまま、出荷指示を行ない22日より製薬会社は順次、出荷していくことになりました。
マンションの偽装問題もあり、今回の製薬会社の件も大手企業だからといって安心することができないという不信感が強まっているのは事実ですね。