顔ニキビの原因がアクネ菌だということを知っている人は多いですが、アクネ菌が顔ニキビを発生させてしまう根本的な働きを理解しておかないと顔ニキビを治すための対策が取れません。
アクネ菌の特徴や性質を知ることで顔ニキビを改善するための方法が見えてきます。
アクネ菌は誰の顔にもいる普通の細菌
アクネ菌が顔ニキビの原因ですが、ニキビができてる人にだけいる特別な細菌ではなく、みんなの顔にいます。細菌は善玉菌と悪玉菌に分けられ、善玉菌が多い状態でバランスが保たれていれば、問題ありません。
悪玉菌が多くなると肌トラブルにつながりやすくなります。
アクネ菌は脂肪分を好む特徴がある
アクネ菌は、空気が少なく脂肪分が多い場所を好む特徴を持っています。そのため、毛穴が角栓で塞がれ、皮脂が溜まっている場所を好んで入っていきます。
アクネ菌を「0」にすることはできませんので、除去することを考えるのではなく、角栓で塞がってしまう毛穴を作らないことがニキビ対策になります。
アクネ菌の悪玉菌が増える条件
アクネ菌は大別すると3種類に分けることができ、善玉菌が1種類、悪玉菌が2種類あります。善玉菌のアクネ菌は肌のpHが4~6の弱酸性の状態のときに優位に立ち、病原菌の繁殖を抑える働きがあります。
しかし、肌のpH値が弱酸性ではなくなると、悪玉のアクネ菌が増えるため肌トラブルを引き起こすことになります。
ニキビが出来にくい肌環境にするためには弱酸性の状態を保つことが一番です。
顔ニキビの悪化をさせない方法
ニキビが悪化して炎症を起こす原因は、脂肪(遊離脂肪酸)が酸化して過酸化脂質になるからです。ということは、脂肪の酸化を防ぐことができればニキビの悪化を防ぐことができるのです。
抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEを多く摂取したり、化粧水にそれらが含まれていて、皮膚への浸透を効果的にさせる誘導体を含むものを使用することで顔ニキビの悪化を防ぐことができます。
ビタミンB2を摂取することで、脂質代謝を促すことができ酸化する前に、排出することもできます。赤ニキビになる前に、予防や対策をすることができれば、ニキビ跡が残ることは少なくなります。