インフルエンザ予防接種を受ける時期になり、気になるのが定期予防接種や任意予防接種の同時接種です。同時に複数の予防接種をすることでの危険性や同時接種できないものが無いのか気になり調べてみました。
定期予防接種と任意予防接種の同時接種は、何種類のワクチンを同時に接種しても良い。年齢に関係なく、0歳時でも同時接種をすすめています。
同時接種できるワクチンに制限はありません
定期にしても任意にしてもワクチンの予防接種は同時にするとリスクがあるのではないかと思っている人が多いと思いますが、病院では同時接種をすすめています。
ワクチンの種類によって接種してはいけない組み合わせはありません。
- 生ワクチン同士
- 不活化ワクチン同士
- 生ワクチンと不活化ワクチン
- 定期予防接種ワクチン
- 任意予防接種ワクチン
- 定期接種と任意接種ワクチン
- 注射と飲むワクチン
どんなタイプのワクチンであっても、すべての組み合わせで安全に同時接種することができます。
インフルエンザ予防接種との同時接種も問題ない
インフルエンザ予防接種は、乳幼児だと生後6ヶ月からワクチン接種が可能です。そのため定期接種または任意接種の予防接種で同時に接種する可能性があるものがいくつかあります。
- B型肝炎
- ロタウイルス
- ヒブ
- 小児用肺炎球菌
- 四種混合・三種混合・ポリオ
- BCG
- MR(麻しん風しん混合)
- おたふくかぜ
- 水疱瘡(みずぼうそう)
- 日本脳炎
- A型肝炎
- HPV
予防接種は同時接種することで、かかりやすい病気を防ぐことができます。このことをVPDといい、早期に予防接種することで重大な病気から守ることが目的です。
同時接種は日本だけが行なっていることではなく、世界的に行なわれていることで、同時に10個のワクチンを摂取しても問題は起きていないことから、同時接種は世界中で進められています。
日本小児科学会での予防接種の同時接種に対する考え方として、「日本小児科学会は、ワクチンの同時接種は、日本の子どもたちをワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為であると考える。」としています。
引用元:日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方