アスペルガー症候群は発達障害の1つですが、他にもADHD(注意欠如・多動性障害)やLD(学習障害)も含めて発達障害とされます。この3つの発達障害(アスペルガー症候群・ADHD・LD)の特徴が少し違いますので、お伝えします。
アスペルガー症候群の特徴
社会性障害
友達付き合いが上手くいかず、友達とトラブルになりやすいなどの傾向があります。
コミュニケーション障害
一方的に話をしたり、逆に聞くだけになったり、的を得ない話をしたりします。また、冗談を真に受けたりなどの傾向があります。
社会的想像力障害
他人の感情を理解することが出来なかったり、こだわりが強かったり、経験したことが無いことは想像できなかったり、図書館(室)では静かにするといった当たり前のことができなかったりなどの傾向があります。
ADHD(注意欠如・多動性障害)の特徴
不注意
ケアレスミスが多く、いつも探しものをしています。整理整頓が苦手、すぐに気が散る、集中力が続かないなどの傾向があります。
多動性
じっとしていることができずに、そわそわしたり、落ち着きがありません。すぐに席を立ったり、手足を動かしたり、身体を揺らしたりと静かにしていることが苦手です。
衝動性
順番を待つということができず、せっかちなところがあります。おしゃべりでちょっかいを出すなどの傾向があります。
LD(学習障害)の特徴
読むことの障害
単語を発音することができません。間違った発音をしたり、読むことが出来ても意味を理解していないことがあります。
書くことの障害
単語を書くことができません。間違った文字を書いたりして、長い文章を書くことが出来ません。
計算することの障害
数字の位が分かりません。繰り上がりや繰り下がりが分からず、暗算もできませんし、九九を暗記しても計算することが出来ません。
推論することの障害
算数・数学の応用問題や証明問題が苦手です。長文を読むことも苦手ですが、推測するのも苦手です。
運動することの障害
全身を動かしてする運動が苦手で、団体競技も苦手です。
発達障害は複数発症することがある
アスペルガー症候群・ADHD・LDの発達障害は合併することがあります。上記で、それぞれの特徴をまとめていますので、早期に気付き、適切なサポートをしていくことが大切になります。
子供のころに適切なサポートを行なうことが、能力を伸ばすキッカケにもなりますし、社会に適応しやすくなります。学校では「特別支援教育が実施されていますので、教育環境も整備することができるようになっています。