アスペルガー症候群の人は、仕事へのやる気が無いとか、周りの状況が理解できていないと言われますが、アスペルガー症候群の傾向を知ることで、どのように接したら、仕事をスムーズに進めることができるのかをまとめました。
アスペルガー症候群の人は怠けている訳ではない
周囲の人からすると、アスペルガー症候群の人は、「自分の仕事しかしない」とか「人間関係を無視する」という評価が多いですが、仕事の能力が高い傾向にあり、評価が高いこともあります。
周囲の人からすると、アスペルガー症候群の人に対する評価は次のようなものです。
- 指示して理解したことはきちんを行なう
- 指示していないことは一切しないため仕事の幅がない
- 自分の仕事しかせず、気遣いが無い
- 自分の仕事しかしないことを悪いと思っていない
- 周囲から何を言われても態度を変えない
でも、アスペルガー症候群の人からすると、
- 指示されたとおりに仕事をしているから、間違ったことはしていない
- 至ってまじめに取り組んでいるつもりで悪意は持っていない
という気持ちが強いです。
このことからも分かるように、アスペルガー症候群の人は、
- 見通しを立てることが難しい
- 予定変更を嫌がり、柔軟な対応力が弱い
- 暗黙の了解が分からない
という特性があります。
アスペルガー症候群の人との仕事の接し方
何度も同じミスを繰り返したり、雰囲気を乱す行為、言われたことしかしない態度に悩まされているのであれば、特性を理解した上で伝え方や対応を工夫する必要があります。
指示の仕方を明確にする5つの方法
- 回数や範囲などを数値で具体的に示す
- 言葉ではなくメモで指示を依頼する
- 混乱を避けるためひとつずつ指示を出す
- 余計なことは伝えずに必要なことだけを伝える
- 否定するのではなく完成形を伝える
仕事がしやすい環境づくりをするための5つの方法
- 得意な仕事を活かせるように適職を探す
- 規則性・正確性を求める作業に向いている
- 決まりを守ることが得意なので審査や確認作業に向いている
- 人との付き合いが苦手なので実務担当が向いている
- 作業スペースをパーテーションで区切り集中できる環境にする
アスペルガー症候群の人は、パソコンやエンジニア、書類整理、審査、書類の確認などの規則正しい仕事に向いていますが、苦手なことには対処が必要ですので、サポートは必要になります。