IQは、一番多い分布帯を100として、そこからそれだけ上下に離れているかを測るものです。一般的な平均を100として70~130の間に95%の人が入っていると言われています。アスペルガー症候群の人のIQもこの間にいることからほとんど変わりません。
ただ、興味があることに関してはスゴイ集中力を発揮する傾向があるため、極端に優れている科目や特技があるため天才肌のようにみえることがあります。
アスペルガー症候群の子供は天才児
アスペルガーの子供は、幼少期・小学校・中学校の時期には、苦手科目もありますが得意科目もあり、その得意科目では秀でた能力を発揮することがあります。
特に、幼少期や小学校の頃には、得意分野に関する知識は極端に優れていることが多く、天才ではないかと言われるほど。
学校生活で目立つこと
幼少期
好きなこと、興味のあることにはすごい集中力を発揮する
保育園や幼稚園児の頃に興味を持ったこと、例えば電車の全国の駅名を覚えたり、車の名前を覚えたり、国旗を覚えたりすることがあります。
小・中学校
得意分野と不得意分野がハッキリとする
興味のあることが学習面に出てきます。テストでも学習面でも得意科目と不得意科目がハッキリと分かります。特に暗記することが得意な傾向にあるので、漢字や歴史などはテストでも良い結果を出す傾向があります。
高校・大学
授業も人間関係も問題なく過ごし卒業する
不得意な科目があっても、ギリギリでいいのでクリアできるようにすれば問題なく卒業することができます。また、コミュニケーションが苦手なので友達は少ないかも知れませんが、問題なく通うことはできます。
社会人
苦手・不得意分野が問題になる
人間関係を上手く構築することができないため、コミュニケーション能力で問題が発生することが多くなり、また、得意分野だけではなく、不得意分野も多く対応しないといけなくなるので、トラブルが発生しやすいです。
アスペルガーの子供が学校生活で良かったと思ったこと
- 漢字が得意で、大人でも読めないような漢字の読み書きができたり、いつも満点を取ることができた。
- 暗記することが得意で、興味がある分野のことについては誰にも負けなかった。
- 成績表は得意科目は5、不得意科目は1と極端だった。
- 時間割が決まっているので混乱することなく学校生活をおくれた。
- 面接試験は苦手で上手く話すことが出来なかったけど、筆記試験はできた。
- 友達が出来なくても、コミュニケーションが苦手でも卒業できた。
学校生活では、苦手とする社会性やコミュニケーション能力などを問われることが少なく、アスペルガー症候群の特徴が問題にならないことが多くあります。ただし、社会人になると、アスペルガー症候群の特徴(特性)が顕著化してしまうことが多いです。