熱が39度以上になる高熱になると体がつらく、動くこともできません。悪寒はもちろんですが、吐き気が襲ってきたり、嘔吐を繰り返したりすることがあります。風邪の症状の1つだと思っていたら原因が分からずに不明熱と診断されることもありますが、39度以上の高熱があるときの熱を下げるための4つの対処法をまとめました。
脱水症状を防ぐため水分補給をする
発熱があるということは、身体の中の細菌やウイルスと戦っているからなので、むやみに熱を下げてしまうと治りが遅くなる原因になってしまいますが、39度以上の高熱になると身体の衰弱が激しく、汗も大量にかきます。
水分不足になると、激しい頭痛や嘔吐、めまいなどの症状が激しくなりますので脱水症状を防ぐために水分補給をしましょう。
水でもいいですが、ポカリスエットを少しずつ飲むようにします。一気に飲むと身体の体温が急激に下がってしまうと、身体の中の細菌やウイルスの活動をさらに活発にしてしまうことになります。
風邪の細菌やウイルスは40度で活動できなくなるため、体温を上げて防衛反応を起こしている状態ですので、それを理解したうえで水分補給しましょう。
太い血管である動脈を冷やす
体の中を流れている血液を冷やすことで、体全体の熱を抑えることができます。血液は全身に流れているため、太い動脈を冷やすことで効率的に熱を下げることができます。
保冷剤を準備して、ハンドタオルやハンカチに包み、直接冷やすのではなく徐々に冷やすようにします。
冷やす場所は3箇所で、「首・脇・足の付根」です。ここに、保冷剤を当てて冷やすことで効率よく身体を冷やすことができます。
保冷剤が溶けたからといって、新しいのに交換するのはやめておきましょう。39度以上の高熱になると保冷剤は1時間程度で溶けてしまいますが、このときは交換するのではなく、一旦様子をみるようにしましょう。
身体を冷やさないように着替える
熱があると大量に汗をかきます。汗をかいたままにしていると身体を冷やすことになり、体調の悪化につながりますので、こまめに交換するようにしましょう。
高熱のときは、ふとんから出るのがつらいので、下着や換えのパジャマなどを枕元や手の届く場所に準備しておくといいです。
このときに布団も汗を吸収しているので、換気してあげるといいです。
栄養分のあるものを摂取する
体力が低下していると、回復するまでに時間が掛かってしまいます。栄養価の高いバナナを少しずつ食べたり、栄養ドリンクを少しずつ飲んだりするようにしましょう。
ある程度のところで体力の低下を抑えるようにしておかないと、風邪から肺炎になってしまったりすることがあります。
まとめ
寒気や悪寒が緩和されたら熱のピークが過ぎ、回復に向かいます。このときに、解熱剤を飲むことで回復が早くなります。
39度以上の熱を下げる4つの方法を紹介しましたが、どうしてもつらいときは我慢するのではなく、病院に行って診てもらうようにしましょう。高熱が数日間続く場合には、風邪ではなく他の症状が原因かも知れません。
食事も取れない、飲み物も飲めないような状況で、嘔吐や下痢もあるようでしたら、点滴をしたほうが回復が早くなることもあります。