稲の収穫時期になるとイネ科の花粉症が発生します。稲の収穫時期は2回あり、4月~6月の春の収穫と、8月~10月の秋の収穫があります。秋の収穫時期に花粉症の症状が見られるときには、イネ科の花粉が原因の可能性があります。
秋の収穫時期に注意したいイネ科の花粉症の時期と注意したい3つのポイントについてお伝えします。
イネ科の花粉症の発症時期
花粉症といえば、思い浮かぶのはスギやヒノキの花粉だと思っている人が多いですが、スギ花粉以外の植物が花粉症の原因になることも多く、日本人の食卓には欠かせないお米、つまりイネをはじめとするイネ科植物の花粉も、多くの人にアレルギー症状を引き起こす要因です。
イネと言えば、秋の初めに実をつけるイメージなので、花粉症が発症する時期も秋だと考えがちですが、植物は実をつけるために花粉を飛ばすので、実際に症状が出始めるのは夏の終わり頃から9月です。
イネ科植物の場合、スギやヒノキなどの樹木と違い、花粉を遠くに飛ばすことができませんので、なるべく稲には近寄らないようにするなど生活の中でも予防を心掛けることで症状を減らすことができます。
イネ科の花粉についての詳細については、「 イネ科花粉の飛散時期・症状・対策 」をご覧ください。
イネ科花粉症の原因と分布地域
お米の生産が盛んな日本国内では、稲による花粉でイネ科花粉症になる人がいます。都心部では少ないですが、稲の栽培をが行われている地域では、イネ科の花粉症の人は注意が必要です。
全国的に稲の栽培が行われていますので、近くに住んでいる人や通る人は注意が必要です。
稲刈りに注意する
稲は、田んぼに植えられていますので身近な生活の中にある花粉です。そして、秋には稲刈りが行われますので花粉がたくさん飛びますので、稲刈りが行われる時期にはしっかりと花粉に注意しましょう。
イネ科花粉症がひどい方は、この時期を乗り越えるために、
- 水田や田んぼに近づかない
- 稲の開花時期や収穫時期に近づくのを避ける
といった対策を取ることが必要になります。十分に注意して花粉症の症状を抑えるようにしましょう。
水田・田んぼの近くに注意する
イネ科の花粉症の人は、水田や田んぼに近づかないように注意が必要です。イネ科の植物の花粉は、スギやヒノキのように風に乗って遠くまで運ばれるということがないため、水田などの植物の生えているところに近づかないことが一番の対応策です。
生活圏内に水田や田んぼがあり、稲の栽培が行われている近くに住んでいると、どうしても通らないといけないときには、風下に行くと花粉が飛んでくる可能性があるので、なるべく風上にいるようにしましょう。
イネ科のワラや煙でも発生する危険がある
稲の収穫が終わると、田畑周辺に収穫を終えた稲のワラやワラを燃やして煙が立ち上ります。
イネ科花粉にアレルギー症状がある人は、収穫後のワラやワラを燃やしている煙を吸い込むことでも症状が悪化することがありますので注意しましょう。きちんとマスクをして予防することが大切です。
まとめ
花粉症を引き起こす原因はスギやヒノキだけではありません。イネ科の植物でも花粉症を発症してしまうことがあります。雨などで花粉が飛ばない時は症状がないと安心していると、カラッと晴れて花粉が一気に飛び、大量の花粉を吸い込んでしまって症状が一気に出てしまうということがあります。
日本にはたくさんの樹木と植物が自生、または栽培されており、私達の暮らしに欠かせないイネ科の植物もまた花粉症の原因物質です。ゴールデンウィーク(GW)から夏休み、秋にかけて、イネ科の花粉は全国的に広く飛散しますので、対策をきちんとしておきましょう。