杉やヒノキの花粉の飛散の時期には花粉症の症状に悩まされる人が多いです。その症状の多くがくしゃみや鼻水、目のかゆみなどが多いのですが、中には蕁麻疹などの皮膚にでる症状で苦しむ人がいます。
花粉症と蕁麻疹の症状の原因と関係、蕁麻疹の5つの対策法についてまとめました。
目次
花粉症が原因の蕁麻疹の症状
背中や顔などがかゆくなり、蕁麻疹の症状が出ることがあるのです。その症状は蚊に刺されたような膨疹が発生し、身体のあちこちに拡大していくこともあり、大変なかゆみを伴います。
発症しやすい人は、同時に花粉症やアレルギー性結膜炎や喘息なども伴いやすい傾向があり、花粉症と蕁麻疹には深い関わりがあります。その原因は、20種類以上とも言われ、なかなか特定が難しいですが、最も多いのが食品添加物の影響です。
花粉症の症状と蕁麻疹との関係
蕁麻疹の原因として考えられるのは、食べ物や薬が合わなかったりしますが、アレルギーを伴うものが原因の場合もあります。食べ物、花粉、ハウスダスト、ペット、ダニ、建物や建材(シックハウス症候群)などです。
花粉症と蕁麻疹との間には深い関わりがあり、どちらもヒスタミンの分泌が原因のアレルギー症状です。花粉症の症状は、目のかゆみや鼻水だけではなく、顔や身体が赤くなり大変なかゆみを伴って蕁麻疹を発症することがあり、アレルギー蕁麻疹と呼ばれます。
花粉症による蕁麻疹対策
花粉症と一緒に蕁麻疹が出やすい人や、出てしまった人は、日常生活の中でできる対策から実践していくといいです。
食生活に注意する
最も有効な蕁麻疹対策は、アレルギーに効果的な食事を摂ることです。例えば、乳酸菌やビフィズス菌はアレルギー症状を抑えてくれますし、魚に含まれているEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸は様々なアレルギーに効果があります。そして、コーヒーやべにふうき茶や甜茶にはヒスタミンを抑える働きがあります。
食べない方が良いものとしては、インスタントやレトルト食品に含まれる食品添加物を摂らないように注意することも重要です。
入浴方法に気を付ける
1日の疲れを取るために入浴しますが、入浴すると蕁麻疹が発症するという人もいます。皮膚の温度より温かいものに触れたり当たったりすると、皮膚の温度が一気に上がり皮膚の血行が良くなり、痒みの原因となるヒスタミンが大量に分泌されてしまいます。温めのお湯に入るといいです。
それにより、痒みが起こります。掻けば掻くほど症状は悪化してしまいます。そして皮膚の乾燥も、皮膚表面を敏感にしてしまい痒みの原因となりますので、しっかり保湿して乾燥を防ぐ必要があります。
衣服の花粉を落とす
衣服への花粉の付着を防ぎます。衣服は、なるべく花粉が付着しにくい素材を選び、家に帰ったら衣服の花粉を払い落とします。手や顔を洗って花粉を綺麗に落とすことも重要です。外出の際には花粉症用の眼鏡をかけることも、花粉の侵入を防ぐことが出来るのでおすすめです。
特に気を付けたいのが下着や靴下など、締め付けがあり、圧迫感のあるものは避けます。血行が悪くなることでかゆみが発生することがあります。
蕁麻疹を冷やす
皮膚が痒く蕁麻疹が出来てしまった場合、冷やすことで一時的にかゆみを抑えることができます。冷やすことで痒みの元となるヒスタミンを抑制してくれます。アイスノンや保冷剤、冷やしたタオルなどを使って冷やします。保冷剤などは何度も繰り返し使えてとても便利です。
花粉症とはアレルギー反応なので肌も敏感になっています。適切な対策をして軽減していきましょう。
かゆみを止める塗り薬
蕁麻疹は体全体に出ることがあり、かゆみや痛みを伴います。部分的な蕁麻疹なら、冷やすことでかゆみを抑えることができます。症状が治まらないときには、麻疹対策としてはまずは冷やすことです。
全身に蕁麻疹が出ているときや、かゆみが収まらないときには、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の塗り薬や飲み薬が効果的です。
まとめ
花粉症のときに発生するかゆみは、アレルギー蕁麻疹の症状を伴う花粉症のことで、花粉症蕁麻疹とも呼ばれています。主に目の周りや首の周りや頬などが赤くなり、大変なかゆみを伴います。これを発症するのは肌が敏感な人が多く、その敏感な肌にアレルギー物質が付いてしまうと肌がかゆくなってしまいます。
痒くても痒き過ぎないことが大切です。皮膚が刺激され痒みの範囲が広がっていってしまうことがあります。
蕁麻疹は体中に広がると、呼吸困難になることもありますので、様子を見ながら異変を感じたらすぐに病院で診てもらいましょう。
花粉症には、蕁麻疹の症状以外にも他の症状が現れます。蕁麻疹以外の症状について知りたい方は、「 花粉症の8つの部位と10の症状 」をご覧ください。