花粉症で肌が荒れたり、かゆくなることがありますが、そのまま放置しておくと、かゆみで肌をかきむしってしまったり、肌荒れを起こしてしまいます。
肌が荒れないように、日ごろからしっかりと対策ができるスキンケア方法7つをお伝えします。
目次
花粉症による肌荒れはスキンケアで対処する
花粉症による肌荒れの症状は、目のこすり過ぎによるカサカサや、鼻のかみ過ぎによるヒリヒリ感、肌のかゆみ、首の周りが赤くなるなどがあります。花粉による二次的症状もあれば、花粉で肌にダメージを受けることで肌荒れが発生します。
肌がダメージを受けてしまう原因は、肌の免疫力低下によるものです。
寒暖差による自律神経の乱れとターンオーバーの遅れ
紫外線による肌ダメージ
ストレスによるホルモンバランスの乱れ
自律神経の乱れによる血流
肌荒れは、外的要因だけではなく、内的要因も深く関係していますので、特に花粉症の人は肌のお手入れを怠らないようにしましょう。
低刺激パウダーで外出時は対策する
肌が荒れてしまって化粧ができないときでも、刺激物が直接肌に触れないようにするために、敏感肌用の低刺激パウダーを使って肌をガードします。あわせて日常のスキンケアでも、低刺激で保湿力のあるものを使うようにします。また、バリア機能が低下しているため、洗顔の際も湯洗顔だけにするなど洗顔料を使う回数を控えることも対策の一つです。
肌荒れの症状が出る前に低刺激のものに換えることをおすすめします。
肌を化粧品などで保護する
花粉で皮膚が荒れないようにするために、まずは化粧品などを使用して、皮膚表面をしっかりと保護することが大切です。とくに乾燥対策などをすることが大切で、普段から乾燥しないように保湿を心がけるようにしましょう。
大切なのは毎日保湿をして保護することです。症状がよくなってからも、継続して保湿をすることを忘れてはいけません。女性だけではなく、男性も化粧水や乳液などで保湿することをおすすめします。
洗顔で肌の花粉を洗い流す
外から帰ったら、うがいや手洗いと一緒に洗顔を行います。マスクや花粉症対策用メガネを使っていても肌が露出している箇所には花粉が付着しています。
目をこすったり、鼻をかむことが多くなると皮脂を取り除いてしまい、皮膚がダメージを受けて乾燥を促進しバリア機能が低下してしまいます。免疫力が低下した肌は、花粉に対して過剰に反応するため、炎症や痒みが出てしまいます。
花粉症による肌トラブルを避けるには、皮膚を強く擦らないようにして、帰宅後はぬるま湯で丁寧に洗顔をします。バリア機能が低下していると乾燥しやすくなるため、十分な保湿ケアをしておきましょう。
肌荒れ対策には血流アップ
肌が新たな組織を作るために必要なターンオーバーは、血流が悪くなると滞るようになります。そこに、花粉が刺激となってくっつくことで、肌は熱を帯びるようになり、異物への対応を始め、結果として不調につながりますので、血流を良くして対処する必要があります。
血流をアップするため方法として、入浴するときには、シャワーだけで済まさずにお風呂に浸かるようにしたり、顔はマッサージや蒸しタオルをあてることで血流を促すことができます。
肌荒れには栄養が大切
大切なことは日々の食事からバランスよく栄養素を摂取することです。花粉症は身体が異物に対してアレルギー反応を起こしてしまうことが原因ですので、「 アレルギー症状を起こしにくくする食べ物 」の青魚やヨーグルト、納豆などの食材を意識的に食べると良いです。
また、「 肌や花粉症への悪影響が考えられる食べ物 」の香辛料の使いすぎや、砂糖がたっぷりと入った甘いお菓子などは極力控えたほうがいいです。基本的に和食を心がけることで、免疫力を高めることにつながります。
栄養素 | 効果 | 食べ物 |
---|---|---|
ビタミンA | 肌の新陳代謝 | レバー・ニンジン・小松菜・チーズ・マーガリン・かぼちゃ・のりなど |
ビタミンB群 | 炭水化物・脂肪 ・タンパク質の代謝 |
玄米・豚肉・レバー・うなぎ・納豆・牛乳など |
ビタミンE | 活性酸素の抑制 | ごま油・モロヘイヤ・かつお・ナッツ類・まぐろ・かぼちゃ・胚芽パンなど |
ビタミンC | コラーゲンの生成 | パセリ・ブロッコリー・いちご・ローズヒップティーなど |
亜鉛 | 皮膚の新陳代謝 | 牡蠣・ゴマ・小麦胚芽など |
マグネシウム | 皮膚細胞の代謝 | 穀類・野菜・大豆など |
ヨウ素 | 皮膚の保湿 | 海藻類など |
αリノレン酸 オメガ3系油 レシチン |
肌への潤い | 亜麻仁油・エゴマ油・イワシ・アジ・サバなど |
肌へのストレスを減らす
花粉症は長期間続きますので、ストレスが溜まり、肌にも影響が出てくることがあります。肌へのストレスを軽減するには、マスクの着用や基礎体温を上げることで免疫力を高めるなどの対策が必要になります。
症状をすぐに緩和させるためには、薬を飲むことが有効です。花粉症の症状が無くなれば、こすったり、掻いたりすることが無くなり、肌へのダメージを減らすことができます。花粉飛散時期の前から自分でできる対策を行ない、症状が和らぐようにするといいです。
ヒートショックプロテインで美肌づくり
体内に存在するHSPと呼ばれるヒートショックプロテインを活性化させることで肌荒れしにくい体質にする方法があります。
ヒートショックプロテインとは、細胞を修復する機能を持つタンパク質のことで、免疫細胞を活発にしたり、代謝を高めたりする働きがあり、美肌づくりと健康管理の効果がある成分です。HSPを増やすには、体温を上げることが有効で、通常よりも1.5℃くらい体温を上昇させると増加すると報告されています。
体温を上げるのに最も簡単な方法は、41℃から42℃程度のお風呂に浸かることです。10分の入浴で十分ですが、毎日同じように入浴してしまうとHSPに耐性がついてしまうため、増殖の効率が悪くなってしまいます。HSPを増やすには、週2回程度、41℃~42℃のお風呂に入ることが効果的で、普段はぬるめのお風呂でのんびり過ごすことが花粉による肌トラブルへの対処法になります。
まとめ
花粉症により肌が乾燥し、敏感になっていると花粉が刺激物となり、ダメージを与え、肌が荒れてしまうことがあります。また、目の周りなどをこすり過ぎると色素沈着を起こし、眼の周りに黒いクマができなりします。花粉症の自覚症状がなくても、花粉が刺激となり荒れていることもあるため、以上のような対策が必要になります。
花粉シーズン前から取り組んでおくと、花粉症が発症してからの症状が今までと全く違い、軽くなっていることを実感することができます。日々の生活の中で取り組むことで