頭痛が発生するときに、何らかの前兆があります。頭痛を繰り返しているうちに感覚的なものが備わり、頭が痛くなるなぁと思う感覚がありますが、正しい頭痛の原因と症状、前兆や予兆についてお伝えします。
目次
片頭痛が起こる原因
片頭痛は頭の血管が拡張して、炎症を起こすことで痛みが発生します。発生の原因は、現在において、はっきりとは分かっていません。幾つかの仮説があり、これに従って治療が行われているのが現状です。片頭痛が発生する主な2つの説についてお伝えします。
片頭痛が起こる原因:血管説
片頭痛が起こる最も有力なの説が血管説です。血管説とは、脳の血管で血小板からセロトニンが多く放出されることで、頭の痛みが開始されます。このセロトニンによって血管が収縮して、その後セロトニンが無くなり血管が広がることで、周囲の神経を刺激して痛みの原因となる物質が放出され、痛みを感じるという説です。
片頭痛が起こる原因:三叉神経血管説
三叉神経は、顔面周辺の感覚に深く関わり、脳神経の中で最も大きい神経です。何らかの刺激が三叉神経に加わることと、三叉神経の末端から神経伝達物質が分泌されます。その際に血管拡張作用のある物質が分泌されることで、血管が拡張されて血流量が増加したり、炎症の発生により神経がさらに刺激され、痛みが生じるのではないかという説です。
片頭痛の症状
片頭痛だからと言って、片方だけが必ず痛むという訳ではなく、左右両側が痛むこともあります。痛み方は、ズキズキと脈を打つ度に痛みが強くなり、1週間に1~2回の人もいれば、1ヶ月に1~2回という人もいますが、発作的に症状が現れるのが特徴です。
頭の痛みだけではなく、吐き気を伴うこともあったり、二次的症状として光や音に敏感になりやすい傾向にあります。
片頭痛が起こる前兆
片頭痛は、他の頭痛と異なり前兆があります。主な前兆には目の前に光のようなものが見える、チカチカする、視野の片側や中心部が見えにくくなる閃輝暗点、感覚が鈍くなる、言葉が出にくくなる失語性言語障害といったことがあげられます。
これらの症状が出たときは、30分ほどで無くなりますが、症状が出てから数時間後に、必ず頭痛が起こるので、これらの症状を見逃さないことが大切です。前兆症状がなくても片頭痛が起こることがあります。
片頭痛が起こる前兆症状
目の前に光のようなものが見える
チカチカする
視野の片側や中心部が見えにくくなる閃輝暗点
感覚が鈍くなる
言葉が出にくくなる失語性言語障害
視界の中央部分に光る小さな点が現れて、どんどん大きくなっていき、白い点となり周囲がぼやけてしまうことをいいます。
引用元:ファイザー株式会社
片頭痛が起こる予兆症状
片頭痛には予兆があります。前兆症状の、視界が悪くなったり、チカチカとした光が見えたりなどの症状とは違い、「頭が痛くなるなぁ」という感覚的なものです。次のような状態のときに、頭痛が起こることが多いです。
片頭痛が起こる予兆症状
倦怠感・だるい
気分が悪い
イライラする
食欲がいつも以上にある
体のむくみ
甘いものが食べたくなる
眠気を感じる
強いストレス
ホルモンバランスの乱れ
食物
前兆のない片頭痛
片頭痛には2つのタイプがあり、「前兆がある」ものと、「前兆が無い」ものです。視点の中央部が黒っぽくなって見えづらくなったり、ギザギザした光が見えるなどの前兆症状が現れる人は、2割程度だと言われています。
片頭痛持ちの8割の人は、ほとんど前兆が無い状態で痛みが起こっています。頭痛が4時間以上続いたり、さらに3日くらい続いたり、痛みが片側だけ、脈を打つようにズキズキしたり、痛みが強かったり、吐き気があったりなど症状の場合には、前兆無しの片頭痛だと考えられます。
まとめ
痛みの出方としては、ズキンズキンと波打つようなものや、ガンガンと響くようなものです。定期的に症状があらわれるという特徴もあります。
頭の痛みで、うずくまることしか出来ずに動けない状態になり、ひどくなると横にならないといけなくなることもあります。痛みで仕事・勉強・家事は手につきません。動くと痛みが悪化するので、じっと痛みが収まるのを待つことが一番楽な方法です。
つらい痛みが出ているときの対処法としては、こめかみを冷やして血管を収縮させたり、こめかみを押して血流を阻害したりするのが効果的です。温めると血管が拡張してしまい痛みを助長させてしまうので気をつけましょう。