頭痛の原因は様々あり、痛む症状にも違いがあります。でも、頭痛だからと特に気にせずに日常生活を送っている人が大半です。時々だった頭痛の頻度が頻繁に起こるようになったり、痛みがひどくなってきくると気になり始めます。
頭痛は今までの経験から自己診断して、自分で対処することで緩和することが多いですが、頭痛の症状によって原因が判明でき、適切な対処が可能になります。
自分の頭痛を把握することが大事
頭痛の種類を診断するとき正しい情報を把握しておくことが重要になりますが、頭痛を認識することはあっても、痛いのは分かっているけど、頻度がどうなのか、痛む時間はどれ位なのかなど把握していないことが多いです。
ちょっと自分の頭痛のことが気になり始めたら、次のような項目を確認しておくことで頭痛の種類を診断するときに役立ちます。
頭痛の種類を診断するときに必要な情報
いつから頭痛が起こったのか?
日付や時間を把握しておきます。または何日前・何週間前から起こっているのか、できるだけ詳細に記録しておきましょう。
頭痛の起こり方は?
急に頭痛が起こったのか、徐々に痛みが増してきたのか。
痛みの強さと時間は?
激痛なのか、軽い痛みで我慢できるのか。徐々に痛みが強くなっていくのか、または弱くなっていくのか、痛み方に強弱の波があるのか。
持続時間と頻度は?
頭の痛みは、どのくらい続いているのか、繰り返し発生しているのか。
痛む場所は?
頭の痛みは、頭の前後左右のどこで痛みが発生するのか、全体が痛むのか、首や肩などにも痛みがあるのか。
痛み方は?
ズキンズキン、ガンガンといった脈を打つように痛いのか、鋭い痛みなのか、ズッシリと鈍い痛みが続くような痛みなのか。
痛む時間は?
朝と夕方に痛むのか、どちらかだけなのか、1日中痛むのか。
他にどんな症状があるのか?
発熱・鼻水・くしゃみ・咳・めまい・耳鳴り・吐き気・嘔吐・涙・汗・顔面紅潮・手足のしびれ・まひ・けいれん・首や肩のこり・目のかすみ・まぶしい・意識障害・目の前がチカチカする・咳や排便のときの力みで痛みが強くなるなどのうちのどれかの症状がないか。
生活環境・家庭環境は?
ストレスや目の疲れ、悩みなどを抱えていないか、家族に頭痛持ちの人がいないか。
経験したケガや病気は?
頭を強く打ったり、脳卒中・梅毒・リウマチ性の病気になったことがあるか。
持病があるか?
高血圧、糖尿病、アルコール依存症、不眠症、神経症、うつ状態、目・耳・鼻・歯の病気などに罹っていないか。
まとめ
自分の頭痛の症状を確認するための11項目を紹介しました。この内容は、病院でも実際に聞かれる内容ですので、頭痛が気になり始めたら、手帳などに書き込んでおくといいです。
頭痛には「 一次性頭痛と二次性頭痛 」があり、緊急性を要する頭痛の症状は二次性頭痛のほうが多いです。一次性頭痛には片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛があり、ほとんどの人がこの3つのいずれかの頭痛の症状です。
片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛それぞれにおいても特徴に違いがあるので、「 特徴の違いを確認 」して、自分の頭痛がどのタイプの頭痛かを確認しておくといいです。