マグネシウムは成人の体内でも30gしか存在しない栄養素です。
体の健康を保つのに大切なミネラルの1つです。
このマグネシウムが血圧を下げるのにどのような働きをするのか見てみましょう。
血圧を下げるマグネシウムの働きとは?
マグネシウムには「カルシウム拮抗薬」という降圧薬と同じ作用があることが分かっています。
この「カルシウム拮抗薬」は、カルシウムが血管の細胞に取り込まれるのを防いで血圧を低く保つための薬です。
カルシウムは筋肉の収縮にも関わっていて、細胞の中に取り込まれると筋肉を収縮させます。
この筋肉の収縮を起こすカルシウムが、血管周囲の筋肉細胞で同じことを起こすと、血管の内腔が狭くなり、結果的に血圧が高くなるのです。
カルシウムの働きを抑えるマグネシウム
マグネシウムは、カルシウムが筋肉細胞に刺激を与えるのを抑え、血圧を低い状態で保つ働きがあると解明されています。
マグネシウムは、日常的に摂り続けても副作用の心配はありません。
マグネシウムを効率よく摂るには?
マグネシウムを多く含んでいるアーモンド、カシューナッツ、胡麻などの種実類や、こんぶやひじき、青のりなどの海藻類に豊富です。
お酒のおつまみにいい感じの食べ物が多いですね。でも、お酒のおつまみは塩分が多いため控えた方がいいそうです。残念。
インスタント食品を食べる人は注意!
カップ麺などのインスタント食品にはリンが多く含まれていて、マグネシウムの吸収を妨げる要因になります。
高血圧の人がインスタント食品を食べるのはおすすめしませんが、食べるのであれば、マグネシウムの不足に注意しないといけません。
腎臓の弱い人は、サプリメントなどでマグネシウムを大量に摂取すると腎臓に負担を掛けるため先生に相談しましょう。
マグネシウムには主に3つの働きがあります。
血管を収縮させるカルシウムの働きを抑えて、血圧が上がるのを抑えます。健康を維持するために、必要なミネラルの1つです。
- 循環器系を健康に保ちます。
- 糖質の代謝を助けます。
- 刺激による筋肉や神経の興奮を正常にします。
マグネシウムを多く含む食品
食品名 | 目安量 | マグネシウム含有量 | |
海藻 | 長昆布(素干し) | 10cm角1枚(10g) | 70mg |
ひじき(乾燥) | 小さじ2(5g) | 31mg | |
青のり(乾燥) | 小さじ1(2g) | 26mg | |
焼きのり | 1枚(2g) | 6mg | |
種実 | アーモンド(乾燥) | 10粒(15g) | 47mg |
落花生 | 20粒(20g) | 40mg | |
カシューナッツ | 10粒(15g) | 36mg | |
くるみ | 2個(12g) | 18mg | |
ごま(いり) | 小さじ1(3g) | 11mg | |
穀物 | 玄米 | 1杯(150g) | 74mg |
干しそば(ゆで) | 1人分(200g) | 66mg | |
マカロニ・スパゲッティ | 1人分(230g) | 41mg | |
とうもろこし(ゆで) | 1/2本(80g) | 30mg | |
大豆 | 納豆 | 1パック(100g) | 100mg |
絹ごし豆腐 | 1/2丁(150g) | 66mg | |
木綿豆腐 | 1/3丁(100g) | 31mg | |
高野豆腐 | 1個(20g) | 24mg | |
枝豆(ゆで) | 20さや(25g) | 18mg | |
きな粉 | 大さじ1(6g) | 14mg | |
大豆(国産・ゆで) | 大さじ1(10g) | 11mg | |
魚介類 | きんめだい | 1切れ(100g) | 73mg |
ズワイガニ(ゆで) | 足2本(90g) | 50mg | |
するめいか | 1/4ぱい(80g) | 43mg | |
干しえび | 大さじ1(8g) | 42mg | |
あさり | 殻付き1/2カップ(35g) | 35mg | |
野菜 | ほうれん草 | 1人分(80g) | 55mg |
春菊 | 1人分(80g) | 21mg | |
オクラ | 3本(25g) | 13mg | |
にら | 1人分(70g) | 13mg |