外は日差しが強いから涼しい恰好をしよう。でもちょっと待ってください。外は紫外線の脅威が待っています。紫外線を浴び続けることによってシミ・そばかす・シワ、皮膚がんを引き起こす原因になります。外出するときに、どんな服装をしようか迷うところです。それがデートや好きな人とのお出掛けならなおさら。オシャレもしたいし、涼しい恰好もしたいけど紫外線は防止したい。そこで紫外線対策になる衣服とはどんなもので、紫外線を防止する色はあるのかをお伝えしていきます。
目次
紫外線の量は地域・時間・天候によって違うと対策は変わる
日本国内のどの場所にいても紫外線は変わらないということはありません。天気と同じで住んでいる場所や時間帯・晴れや雨などの天候の違いにより、紫外線の強さは異なります。
1日の生活の中でも時間帯により紫外線の強さは違います。一番紫外線の量が多い時間帯は午前10時から午後2時の間で、この時間帯で1日の半分以上の紫外線量を占めています。ゴミ出しや庭の草むしり、洗濯物干し、室内の掃除などをするときも紫外線を浴びていますので紫外線対策は必要です。
天気によっても紫外線の量は異なりますが、快晴のときの紫外線量を100とすると曇りのときは約70%、雨の日は約30%の紫外線量になります。紫外線は0になることがありません。曇で太陽が顔を出していないから安心せずに、紫外線対策をきちんとしておくことが大切です。
住んでいる場所でも紫外線量は違い、北海道と東京と沖縄では、それぞれ違います。また、標高が100m高くなると紫外線量が1%上がります。標高が高い地域に住んでいる人や、登山などで山に登る人は紫外線が強いので対策が必要になります。
紫外線対策に効果がある衣服や帽子の素材と色
日焼け止めを毎日塗るのは面倒ですが、紫外線を防ぐものは日焼け止めクリームだけではなく、洋服や帽子など着たり、身に付けたりするものでも対策することができます。紫外線の強い場所に行くときや、快晴のときと曇りのときで衣服を替えたりするだけでも紫外線予防になります。
紫外線対策に効果がある素材や色について見ていきましょう。
UVカット素材の効果
UVカット加工がされている繊維というのは、繊維の中に紫外線を吸収したり、反射したりする微粒子を練り込んでいるものです。天然素材の繊維では、後からUVカット加工をする方法もあります。
紫外線を防止する微粒子は、酸化チタンや特殊セラミックなどです。後からUVカット加工するものですと、練り込んでいる素材に比べると洗濯などで効果が落ちやすいです。
白い水着は透けることがありましたが、今は透けを防止する加工がされていて、UVカット加工をすると透けにくくなります。それだけ太陽の光を吸収、反射して防いでいるのです。他には、繊維の糸を星形のように加工して表面積を多くすることによって紫外線が通るのを防ぐ方法もあり、微粒子を練り込んだ糸にも工夫がされており、進化しています。
洋服や帽子の色別UVカット率
白い日傘と黒い日傘の日差しを遮る率と、UVBがどのくらいカットされているのかをくらべると、白い日傘ではUVBは48%遮り、日差しは86%遮ります。黒い日傘ではUVBでは53%遮り、日差しは87%遮ります。この数値からみると黒い色の方が遮る率は高いでしょう。色がある布では白いものより紫外線を吸収します。光の中に含まれる赤外線を吸収すると熱がこもります。
色がついているものは光を吸収しますが、一番吸収するのは黒色です。表面が日差しによって熱くなるのは、紫外線や赤外線を吸収しているからなのです。黒以外では青や黄色でも紫外線を吸収します。黒い色が一番良いですが熱を吸収して熱くなるので熱中症が心配です。UVカット加工されているものですと色に関係なく紫外線を防ぐ効果が高いのでおすすめです。
素材別UVカット率
オーストラリアやニュージーランドは紫外線対策が進んでいる国です。そこで洋服に用いられているUVカットの表示にUPFというものがあります。日本でもたまに見かけますが、UPFが意味しているのは、その布がどのくらい紫外線を防ぐことができるのかを表示しています。UPFは紫外線カット率の目安になるので便利です。
紫外線を防ぐ効果は布の織り方によっても違います。平織と綾織を比べると綾織のほうが格段に紫外線を通しません。平織は縦糸と横糸が格子のようになっているもので、綾織は布の表面が凸凹しているものです。平織は糸と糸との隙間が多く、綾織は隙間が少ないという特徴があり、綾織のほうが紫外線を防ぐことができるという訳です。
皮膚が見えるような薄い布だと風通しは良いのですが、紫外線を防止する効果は低くなります。それに対してギュっと織り込まれた布は厚手で紫外線を透過させる率が低くなります。
まとめ
紫外線対策は、面倒になり手抜きをすることが多くなります。日焼け止めを毎日使うのは大変ですので、日射しが強く肌がジリジリと焼けるようなときは使うようにし、それ以外は、日傘や帽子・着る衣服で紫外線予防をすることでも対策してもいいです。
時間的余裕があるときには、一緒に日焼け止めを使うなど、日常生活の中で無理のないような予防・対策をしていくこと継続するためのポイントです。
シミ・シワ・そばかすなどは一度できてしまうと消すのが難しいので、日頃からのUVケアが大切です。顔のシミやシワが気になってから日焼けに気をつけることが多いですが、その前からしっかりと紫外線対策を行なっておきましょう。