3歳になる子供がいると、日本脳炎のワクチン接種とインフルエンザの予防接種の時期が重なることがあります。インフルエンザは毎年流行する感染症ですが、日本脳炎は人から人に感染するものではなく蚊によって感染するため、蚊が発生する前までに接種すれば問題ないと思いますが、同時接種することが可能なのでしょうか?インフルエンザと日本脳炎の同時接種が大丈夫なのかどうかを調べましたのでお伝えします。
インフルエンザと日本脳炎の同時接種は可能
赤ちゃんが生まれてから、ワクチン接種をする回数は日本脳炎やインフルエンザ・四種混合など15回以上も接種することになります。間隔を開けて接種することになると、心配することは子供の体調です。今週は体調が良くても、来週は体調を崩しているかも知れません。そうすると、予防接種やワクチン接種をする時期が遅れてしまい、予防することが出来ないことになります。
そこで、ワクチン接種を同時接種することが世界的に行われています。同時接種することで、確実な時期にワクチンを注射することができ、子供の体調がいいときに接種できるので、より早く免疫力を付けることができます。
【ワクチンの同時接種のメリット】
・子供の体調に左右されない
・早期に免疫を付けることができる
・予防接種率の向上
・親の負担軽減
ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがありますが、組み合わせを制限するものはありません。また、同時に接種するワクチンの種類の数も制限はありませんので、病院で相談して同時接種することは可能です。
同時接種しても副作用は増えない
親として、子供のワクチン同時接種のときに気になるのが副作用です。インフルエンザワクチンにしても、日本脳炎ワクチンにしても接種することで少なくとも副作用・副反応があります。複数のワクチン接種をしたことで、副作用が増えたり、重くなったりするのであれば考えものですが、副作用の発生頻度が増えることはありません。
ただし、ワクチン接種に伴い極稀に、痙攣(けいれん)や脳症、アナフィラキシーショックを起こすことがあるとされています。これは、同時接種したからということではなく、1種類のワクチン接種でも重篤な症状が発生することがあると報告があります。
ワクチン接種での副作用・副反応は軽度なもので、重い症状になることは稀です。厚生労働省で、ワクチン接種に関する情報が公開されており、定期接種について奨励されています。
インフルエンザと日本脳炎の副作用・副反応
インフルエンザと日本脳炎の予防接種をしたあとに現れる副作用・副反応についてまとめてみました。「注射を打った部分」と「身体に現れる症状」に分けて一覧表にしてみました。
副作用 副反応 |
インフルエンザ |
日本脳炎 |
---|---|---|
注射部位 | 腫れる かゆみがある 痛い 熱を持つ 固くなる しびれる |
発赤 腫れ 痛み |
全身症状 | 発熱 頭痛 吐き気・嘔吐 倦怠感・だるさ めまい 下痢 関節痛・筋肉痛 寒気 鼻水 咳 |
発熱 顔や手足の腫れ 咳 蕁麻疹 顔色が悪い ぐったりする |
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まとめ
日本小児科学会で「日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方」というものが公開されています。
内容を分かりやすく言うと、2種類以上の同時接種は医師が認めた場合に限りますが、世界的に同時接種することは一般的に行われている方法であり、子供がワクチン接種で病気を予防できることから、日本国内においてもより一般的に行われていく必要があるとしています。
同時接種でも「それぞれの有効性は変わらない」「副反応の頻度は上がらない」「同時接種でも本数の制限は無い」としています。
インフルエンザと日本脳炎のワクチン接種だけではなく、他のワクチン接種においても同じことが言えます。心配なことがあれば、病院の先生に事前に確認し、納得してから同時接種するといいです。