男性も女性もおならを我慢することが多いですよね。音が気になったり、臭いがきになるから人前ではおながら出そうになったら我慢する。デート中にしたくなったり、会議や授業中など人が多くいる場所でしたくなったり・・・上手くすかしっぺできればいいですが「プ~」っと音がなってしまうことが・・・。こっそりス~ッとおならを出しても臭いで気付かれないか冷や汗が止まらないという経験ありますよ。そこで、おならがなぜ出るのか、おならの臭いの原因、おならを我慢しすぎるとどうなるのか、臭わないおならにできるのかについてお伝えします。
なぜ、おならが出るの?
おならが出る仕組みは、食べ物や飲み物と一緒に身体の中に入る空気と、体内で食べ物を消化するときに発生するガスや腸内細菌から発生するガスがあります。この空気・ガスがおならの原因になります。
・飲み込んだ空気が65~70%
・消化や腸内細菌で発生するガスが30~35%
体内に入る空気の量や腸内で発生するガスの量でおならの回数が多くなる原因になります。
【口から入る空気が多い原因】
・早食い
・よく噛まない
・熱い飲み物
・炭酸飲料
・ストレス
よく噛まずに食べ物を飲み込んだり、急いで食べたりすると食べるというよりは飲み込むことが多くなり一緒に空気もたくさん飲み込んでしまいます。熱い飲み物を飲むときも、熱いから空気を吸い込みながら少しずつ熱い飲み物を飲みますが、そのときに多くの空気を吸い込んでいます。炭酸飲料には二酸化炭素が含まれていて、飲み物と一緒に空気を飲み込んでいるのと同じです。ゲップが出ることがありますが腸まで行く前に出てくる空気です。ストレスを感じると無意識の間にツバを飲み込む回数が多くなり空気を体内に取り込んでいることになります。体内に入った空気は消化管を通りながらおならとして体外に排出されます。
【腸内で発生するガスの量が多い原因】
・肉などのタンパク質の取り過ぎ
・にんにくなどのニオイの強い食品
・食物繊維が少ない
・乳酸菌が少ない
・ストレス
・老化
タンパク質やニオイの強い食品を食べるとおならのニオイの元となる硫化水素が発生します。乳酸菌や食物繊維が少ないと善玉菌が増えずに悪玉菌が増えてしまうため腐敗臭の原因になりますし、ストレスや老化は胃腸の動きを鈍くするためガスが腸内にとどまる期間が長くなり腸内環境が悪化しておならが臭くなったり、おならがとまらないということになります。
おならの臭いの原因
おならの成分には400種類ものガスが含まれていると言われています。このおならの成分中には臭いが無いガスと臭いがあるガスがあります。おならの臭い成分の無臭のガスは約99%で臭うガスは約1%です。
・無臭のガス:窒素・酸素・二酸化炭素・水素・メタンなど
・臭うガス:硫化水素(腐った卵の臭いや硫黄臭)、酪酸(腐ったバターの臭い)、アンモニア(おしっこの臭い)、スカトール・インドール(便臭)など
おならは1日に500~2000mlと出る量は個人差や体調によりことなります。1回当たりのおならの量は50~500mlで1日に7~20回ほど出ます。
おならを我慢しすぎるとどうなるの?
おならを我慢する場面は様々あります。
・デート中に
・会議や授業中に
・食事中に
・旅行中に
様々なときにおならがしたくなるのをお尻にキュッと力を入れて出ないように我慢することは多々あります。でも、我慢していると思わぬときに「プッ」と出てしまうこともありますよね。重い荷物を持ったときや笑ったときに「プッ」と出てしまうと、どうやって誤魔化そうかと・・・。
おならを我慢してガスをお腹に溜めすぎるとお腹の張り・痛み、食欲がなくなるといった状態が発生します。
臭わないおならへの対策
おならの悪臭を抑えるための対策としては、口から入る空気の量を減らすこと、お腹のガスを出すこと、腸内環境を整えることでニオイが少ないおならになります。
具体的な対策方法
・炭酸飲料を飲みすぎない
・よく噛んで食べる
・乳酸菌や食物繊維を摂る
・悪玉菌を増やさない
・腸マッサージでガスを出す
・肉類を食べすぎない
・ストレスを溜めない
と言った自分でできることをしならが、市販薬の「ガスピタン」などでお腹の中のガスだまりを改善するなどしてみるのもいいと思います。
まとめ
おならのニオイは排便時のニオイと一緒です。おならにしても、排便にしても我慢することが腸内環境を悪化させることにもなりますし、腐敗臭を強くする原因になります。腸内に溜まった腐敗臭のガスは呼気として口からニオイが出る口臭、血液中にニオイ成分が溶け込み汗と一緒に体外に出ていったり、おならとして体外に出ていきます。
話していると口がうんち臭いとか体臭が臭いというときにはガスや便がお腹に溜まっていることが原因かも知れません。でも、自分の口臭や体臭は分かりにくいものなので、日頃からの対策が重要になります。