便秘になり腸内に便やおなら（ガス）を溜めておくことは、お腹の張りや食欲不振になるだけではなく、腸内で腐敗臭が強くなり排便したときの便臭の悪臭につながります。排便したときだけうんちのニオイが臭いのであれば、家のトイレですればいいのかも知れませんが、便やおならを我慢し続けたり、便秘になるとニオイのトラブルにつながります。そこで、便秘で体臭や口臭がうんちのニオイになる原因と改善方法についてお伝えします。

便秘になると体臭や口臭がうんちのニオイになる

便秘になると体臭や口臭の原因になります。体から便の臭いがする人がいたり、話していると口臭から便の臭いがする人がいます。これは、便秘で体臭や口臭がうんちのニオイになっています。

体臭や口臭はかなり敏感に反応する臭いですよね。友達や上司、お父さんやお母さんなどと話していて口臭が臭かったり、体臭が臭かったりすると「クサイですよ」とは言えませんが、私ももしかしたら臭っているのかも知れないと思い、ニオイケアをすることがあります。

香水や芳香スプレー、歯を磨いたりして少しでも臭いが無いようにして他の人に臭いで不快な思いをさせないように心掛けていると思います。

便秘が原因で体臭や口臭が臭うときは便秘を解消することが臭いを消すために必要なことになります。では、なぜ便秘になると便の臭いがするのか仕組みを確認しておきましょう。

腸内環境が体臭に影響を及ぼすことに

腸内には善玉菌と悪玉菌と日和見菌が腸内バランスを保っていますが、善玉菌が優勢になると発酵が起き、悪玉菌が優勢になると腐敗が起きます。この発酵や腐敗が進むのに人間の体温が関係しています。人間の体温は36.5℃ほどとなっていて、この体温を使って発酵や腐敗を起こします。

腸内でガスが発生する

善玉菌が優位な状態にあるときは発酵が起きていて、腸内では窒素・酸素・二酸化炭素・水素・メタンガスなどが発生しますが、これらは不活性ガスといい、あまりニオイはありません。

悪玉菌が優位な状態にあるときは腐敗が起きていて、腸内ではスカトール・インドール・硫化水素・アンモニア・メチルメルカプタン・酪酸などが発生しますが、これらは強いニオイがあり、卵が腐った臭いの硫化水素、玉ねぎが腐った臭いのメチルメルカプタンなどがあります。

便が腸内に長期間留まることは、腸内で悪玉菌が増えて腐敗が進み強い臭いが発生します。

腐敗臭が汗や口臭として臭う

腸内に発生した腐敗臭は、腸内の毛細血管にニオイ成分が溶け込み血液に乗って身体全体に巡っていきます。

血液に溶け込んだ臭い成分が毛穴を通って汗と一緒に身体の外に出てくることで体臭となり、肺や唾液などに回れば口臭としてニオイます。

血液に溶け込んだときにニオイ成分は薄まっていることから、便臭そのもののニオイではないと考えられますが、悪臭の成分は含まれていますので体臭や口臭がうんち臭いと感じることはあるはずです。

不快な体臭を防ぐには

口臭や体臭がうんち臭いときには「便秘を解消すること」が有効なニオイ解消手段となります。便秘をそのままにして、口臭をごまかすために歯磨きをこまめにしたり、モンダミンなどの洗口液を使ったり、香水や消臭スプレーを衣服に吹き掛けたりしても根本的な改善にはなりません。

水分を取る

便秘になる原因の1つは水分不足です。便に含まれる水分が少ないため、便が硬くなり便秘の原因になります。1日約2リットルの水を飲むようにして便に必要な水分を取るようにします。また、朝の寝起きにコップ1杯の水を飲むことで便意を促すことができますので試してみて下さい。

便に水分が必要なことについては「便秘解消に必要な水分量」で詳しく紹介していますので参考にしてみて下さい。

善玉菌を増やす

便秘になっているときは悪玉菌が増殖している状態で善玉菌が少なくなっています。悪玉菌が増えると腐敗臭が発生しますので体臭を抑えるためには善玉菌を増やす必要があります。

善玉菌は食物繊維やオリゴ糖などを餌として増えますので、バナナやリンゴ・ごぼうなどの食物繊維を多く含む野菜や食べ物を摂るようにしたり、ビフィズス菌を含むヨーグルトやサプリを摂取したりして善玉菌を増やします。

腸マッサージや運動する

お腹を「の」の字にマッサージすると効果があると言われています。マッサージするときのポイントは大腸のカーブをしている部分で詰まっていることが多々あります。マッサージするときは１から順番に５までを円を描くように、腸の中に溜まっている便を押し出すようにマッサージするといいです。

また、運動することで腰を左右に捻ったり、腹筋を使うことで筋肉が動くことで腸が刺激されます。運動後に便意が来たときには我慢しないで排便するようにしましょう。

まとめ

便秘になると口臭や体臭の原因になることがあります。

・便秘になると悪玉菌が増える
・悪玉菌が増えると腐敗が進む
・腐敗が進むと腐敗臭が強くなる
・腐敗臭は全身に巡り排出される

という仕組みで便秘が体臭や口臭として臭います。でも、他人の臭いは気が付いても自分の臭いには気が付くことは稀です。自分の臭いは慣れてしまうため臭いに気付きにくいのです。そのため、日頃から便秘解消に心掛けるようにするといいです。