アロエには数多くの有効成分が含まれていて火傷やダイエットだけではなく便秘解消にも良い成分が含まれています。アロエの効果・作用、どの種類のアロエがいいのか、便秘解消のためのアロエの食べ方、1日に食べる目安について紹介します。
アロエというとヨーグルトに入っていたり、小さい頃には火傷したときにアロエの皮を剥いて実の部分だけにしたアロエを火傷部分に貼り付けた記憶もあります。そんな、アロエが便秘にも効くということでまとめています。
アロエの効果・作用
アロエというと、肌荒れや擦り傷・切り傷、火傷などの手当に使われていることが多いと思います。アロエには様々な成分が含まれています。美肌・消化吸収・傷の治癒・消炎・鎮静鎮痛・殺菌作用などの効果が一般的には言われています。アロエの成分については、まだ解明されていないことも多いようですが、日本だけではなく世界中で万能薬として使われている民間薬です。
便秘改善に効く成分としては「アロイン」という成分の働きが重要になります。このアロインは皮に多く含まれていて、苦味の基になっている成分ですが、排便促進作用があります。
アロエの便秘解消の働き
アロエが便秘に効くというのは、主に皮の部分に含まている「アロイン」という成分がです。このアロインの成分は胃で壊れることなく腸までたどり着くことが研究で分かっています。アロインが大腸に入ると腸内の嫌気性菌がアロインを分解し、腸内の水分を腸の粘膜に集めることで便を柔らかくし、腸のぜん動運動を促し、排便しやすいようにする働きがあります。
また、アロエの果肉にはセルロースやキシロースという多糖類が多く含まれていて、水溶性食物繊維に似た作用があり、腸の中で硬くなった便に水分を含ませることができ柔らかくなった便がぜん動運動で肛門のほうに動き排便につながります。
便秘のときは、腸内細菌のバランスが悪くなっていて悪玉菌が多い状態です。アロエに含まれるセルロースやキシロースは善玉菌のエサとなり増殖させる効果もあります。そのため、腸内環境のバランスを整えることもでき健康的な腸内環境を維持することができます。
食べられるアロエの種類
アロエと一言にいっても種類がたくさんあります。その中でも食べられるアロエは次の種類です。
・キダチアロエ
・アロエベラ
アロエベラのアロインは効き目が強いため、アロインを取り除くことが条件となっていますので、家庭でアロエを食べて便秘解消につなげるのであれば購入しやすいキダチアロエがおすすめです。
効果的にアロエの成分を取り入れる方法
アロエに含まれている有効成分は熱に弱いです。生葉のまま食べることで効果を高めることが実験で分かっています。
アロエは皮ごと食べるのが便秘解消になるポイントです。
アロエの食べ方
1.両端にあるトゲを包丁で取り、よく水洗いします。
2.真ん中で2つに切り、2mm幅の細切りにします。
3.ラップの上に細切りにしたアロエを置いて、空気が触れないようにラップで包み、冷凍庫に入れます。
4.1時間くらいするとアロエが凍るので、凍ったら出来上がりです。
アロエを食べる目安
便秘をなおすためにアロエをたくさん食べれば良いというものではありません。食べ過ぎると下痢になることがあるので少しずつ増やしていくようにします。
まずは、1日5枚程度から食べて、体調をみながら増やしていくといいです。多くても1日に食べる生のアロエの量は15g程度に抑えておくといいです。
まとめ
アロエに便秘解消の働きがあるということで、他の便秘を解消する食べ物と合わせて食べるようにするといいです。
ヨーグルトに入っているアロエも同じように便秘解消の効果が期待出来ますが、アロインが多く含まれているのが皮の部分なので、皮ごと凍らせたアロエを細かく刻んでヨーグルトに入れて食べても美味しいです。
食べ過ぎるとお腹をこわして下痢になってしまうことがあるので皮ごと食べるときには少しずつ食べる量を増やして行きましょう。